概要
㈱スズケン(東証PRM9987)は、2023年11月10日、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について発表した。
現状評価
- ROE4.9%(2023年3月期)
- 株主資本コスト5.0%
- エクイティ・スプレッド▲0.1%
- PBR0.89倍(2023年9月期)
PBRは2023年3月期末の0.67倍から、2023年9月中間期末においては0.89倍と上昇傾向にあるものの、なお1倍を下回っている状況が続いている。主な要因は、前期実績ROEが4.9%で終了した影響が大きいものと認識しているが、同社グループを取り巻く医療および医薬品産業の事業環境は薬価の頻回改定など医療費抑制のための様々な施策が推進されており、予断を許さない状況が続くものと推察している。
方針・取り組み
- 既存事業の構造改革。様々なデジタルツールやサービスの活用により、バックヤード機能の拡充と効果・効率的な営業体制を構築し、サステナブルな社会インフラ基盤を確立する。
- 新規事業の創出。協業企業とのアライアンスやDX基盤の確立による情報ビジネスの収益化と、患者ニーズを起点としたデマンドチェーン発想での新事業に挑戦する。
- 政策保有株式の縮減。2025年3月期までに連結純資産額の10%以下とし、中長期的には更なる縮減を推進。
- 株主還元政策。安定的な配当水準の向上を重視し、機動的に自己株式の取得を実施。
資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応方針の策定ならびに中期経営計画・株主還元方針の改定に関するお知らせ
以上
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