概要
東宝㈱(東証PRM9602)は、2023年7月19日、映画等のデジタル・プロモーション、PR、広告展開、サイト制作を手掛ける㈱ガイエ(2023年3月期純資産165百万円、総資産945百万円、売上高906百万円、営業利益42百万円)の全株式を㈱カカクコム(東証PRM2371)より取得し子会社化すると発表した。
狙い
ガイエは、映画作品のデジタル・プロモ―ションのパイオニアであり、オンライン広告、ウェブパブリシティ、SNS 運用など、幅広いプロモーション手法を駆使できることを強みとして、様々な作品をヒットに導くことで映画業界に貢献している。同社は、ガイエを買収することで、同社各事業領域において「デジタル」を活用したシナジーを見込む。
所感
同社は、「企画&IP」をあらゆる価値の源泉として、その中でも「アニメーション」を成長ドライバーにし、「デジタル」の力で時間・空間・言語を超え、「海外」での飛躍的成長を実現すべく、果敢に挑戦していく方針を打ち出している。事業ポートフォリオは、映画事業、演劇事業、不動産事業、アニメ事業、の4事業とし、コンテンツ関連投資(映画・アニメ・演劇製作・新規 IP 創出・人材獲得)、不動産関連投資(保有物件再開発・新規物件取得)、新規シネコン出店、海外展開・DX関連他に成長投資を実施する。本件M&Aは、同社デジタル・プロモ―ション力を強化するものであり、同社企画&IPとのシナジーを通じて、同社の更なる飛躍が期待される。
以上
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