概要
㈱ウィルズ(東証GRT4482)は、2024年8月14日、デジタルマーケティング事業を手掛けるスターティアホールディングス㈱(東証PRM3393、2024年3月期純資産6,818百万円、総資産14,689百万円、売上高19,571百万円、営業利益2,282百万円)との業務提携を発表した。
狙い
ウィルズは、スターティアホールディングスと業務提携することで、生成AIを活用した上場企業の海外向けIR動画制作サービスの共同企画・販売の実現を目指す。具体的には、上場企業経営者が日本語で喋る決算説明会等の動画を元に、経営者の姿、振る舞い、声質を生成AIが学習し、経営者のクローンアバターを作成、自動翻訳された決算説明会の台本文章をこのクローンアバターが読み上げる。これにより、実際の経営者と見分けがつかないレベルのアバターによる英語でのIR動画を、安価かつ迅速に制作すること目指す。
- 生成AIを活用した上場企業の海外向けIR動画コンテンツ制作サービスの提供
- ウィルズIR-naviシステムへのサービス組み込み
- 相互顧客紹介、営業協力体制構築、及び販売代理
所感
ウィルズは、経営理念として「上場企業と投資家を繋ぐことにより効率的な資本市場の形成と上場企業の企業価値最大化を支援する」を掲げ、主力商品であるIR-naviを活用したオンライン決算説明会サポートサービスを展開。本件業務提携は、2024年2月に東京証券取引所が公表した「プライム市場における英文開示の拡充に向けた上場制度の整備について」に係る英文開示義務化に対応する具体的なソリューションを提供するものであり、今後の日本企業のグローバル化や投資家との対話促進において大きな意義を持つ。情報の透明性とタイムリーな提供が企業価値向上に直結するという認識が深まる中、本件取り組みによる好影響が日本経済全体に波及することが期待され、今後のウィルズの動向に注目が集まる。
- 挑戦度☆☆☆
- 戦略度☆☆☆
- 期待度☆☆☆
以上