ナイスが「中期経営計画2023」を発表

概要

 ナイス㈱(東証STD8089)は、2023年5月12日、2026年3月期を最終年度とする3か年の「中期経営計画2023」を発表した。

 2026年3月期の数値目標は、売上高2,800億円(2023年3月期実績2,363億円)、営業利益80億円(同52億円)、当期純利益50億円(同37)、ROE9%以上(同8.1%)、ROIC5%以上(同4.9%)、配当性向20%以上(同12.5%)、とした。

施策
  • 国産木材No.1:国産木材製品(製材品・集成材)取扱量No.1、製材、プレカット事業の拡充(設備投資)、内外装木質化事業の推進(素材開発)。
  • 超・物流:首都圏物流機能再構築・CRE戦略の実行(設備投資、物流DX)、受発注プラットフォームの構築(DX)、エリア・機能の拡充(M&A)、施工機能の増強(機能再編、M&A)。
  • エリアNo.1:横浜を基盤とする住宅ストックサービスの拡充と既存住宅流通の強化、免震マンション供給No.1、中古住宅買取再販事業の拡充、YOUテレビ㈱を活用したシナジーの創出。
所感

 同社は、2019年5月に金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で横浜地方検察庁等から強制捜査等を受け、コーポレート・ガバナンス体制を刷新。コンプライアンス意識の醸成と共に、需要創造に向けた施策を実施する一方、子会社の整理・統合、有利子負債の圧縮、不採算事業のダウンサイジングなどに努めた。また、2021年7月に㈱ヤマダホールディングスと資本業務提携契約を締結、ヤマダホールディングス住建事業と、同社建築資材事業における木材をはじめとした住宅一棟分の資材の一括受注及び総合物流機能のシナジーを発揮させ、相互の競争力及び取引の強化・拡充を図っている。足元では、2022年10月に運用を開始した同社首都圏最大の関東物流センター(埼玉県入間郡越生町)を皮切りに、首都圏物流体制の再構築及び強化を図るべく、2025年度の竣工を目指し越谷物流センター(埼玉県越谷市)の建替計画の立案に着手。外環道に近い利便性の高い立地を生かし、アッセンブル機能及び現場物流機能を強化し、広域ビルダーとの取引拡大を図る。ヤマダホールディングスとのシナジー含め、同社の成長が期待される。

「中期経営計画2023」の策定と企業価値向上に向けて

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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