ベガコーポレーションが事業計画及び成長可能性に関する事項(2023年5月)を発表

概要

 ㈱ベガコーポレーション(東証GRT3542)は、2023年5月15日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。

事業内容

 家具・インテリア等のインターネット通信販売事業及び越境市場をターゲットとした越境ECプラットフォームを運営。自社ECサイト(旗艦店)や大手ECモールでのPB商品の販売に加え、旗艦店内で他社ブランド商品も販売。2022年9月より新たに卸売を開始し、2023年4月に実店舗を開業。

強み
  • 企画から販売までを一気通貫で手掛け、旗艦店による集客をメインとするD2C(直販) モデル。顧客接点からニーズを汲み取り、PB商品開発・直販によるコストメリットを顧客に値ごろ感として還元。
  • 主要ターゲット層である20代~30代の支持が厚く、旗艦店の総会員数は着実に増加。
  • デザイン性・トレンド性にこだわった自社PB商品を中心に投下し、コスト競争力でお求めやすい価格訴求。他社ブランドで商品ジャンルを継続拡充。
  • 内製化している公式アプリやSNS運用が、集客の要として機能。TikTokがフォロワー10万人を突破。
  • AR(Augmented Reality、拡張現実) /VR(Virtual Reality、仮想現実)を中心に、家具の購入体験を変えるサービスを次々と自社開発。ARを利用したユーザーに有意なCVR向上が見られる。
中期経営計画

 2024年3月期の数値目標は、売上高180億円(2023年3月期実績169億円)、営業利益6億円(同3億円)、とした。

リスク
  • 大幅な為替相場の変動が業績に影響を及ぼすリスク。
  • 検索アルゴリズム変更等によりSEO対策が機能せず十分な顧客獲得ができないリスク。
  • モール閉鎖、出店契約解消、モールシステムトラブル等に起因するリスク。
  • 競争優位性の低下や、価格競争が生じるリスク。
  • 配送会社による大型配送の撤退や値上げが生じるリスク。
  • 自社の権利が侵害されるリスク、また意図せず第三者の知的財産権を侵害するリスク。
  • 予期せぬ事故や不正アクセス等によりシステムトラブルが発生しサービスの安定的な提供が困難となるリスク。
所感

 同社は、2022年9月より卸売を開始、2023年4月より直営の実店舗を開業するなど、これまでのEコマース特化戦略を変更、OMO(オンラインとオフラインの融合)型D2Cへの転換を図る方針を打ち出した。2023年3月期業績は、原材料価格及び物流コストの上昇等により減益となったが、今後は固定費削減等の体質強化策に加え、商品ジャンル拡大、OMO型D2Cの推進等により、事業成長が期待される。

事業計画及び成長可能性に関する説明資料

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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