概要
TDSE㈱(東証GRT7046)は、2023年5月15日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。
事業内容
安定成⾧事業の「AIノウハウを軸としたコンサルティングサービス(フロー型)」と高成⾧事業の「AI製品等によるプロダクトサービス(ストック型)」の2軸によるハイブリッドビジネスを展開。コンサルティングサービスでは、経験豊富なデータサイエンティストによるAI技術を用いたデータ分析やDX/AIコンサルが主力であり、小売・サービス・金融領域など大手企業を顧客に持つ。プロダクトサービスでは、海外AI製品、自社AIモジュールを中心に販売を手掛ける。
強み
- 創業より企業の経営課題解決を支えるAI/データ活用の専門集団として、コンサルティングからプロダクト提供まで行い、200社強の企業を支援。
- 国内最高峰のデータサイエンティスト集団:有能な人財を採用することに加え、データサイエンティスト/データエンジニアの育成方法を開発し、共創し合う文化を醸成。更に人財が活躍できる仕組みを強化。
- ビジネス課題ファーストな技術力と実績:ビジネス課題ファーストで、多様なデータからアルゴリズムや分析手法を構築し、技術力及びノウハウを蓄積。常に先端技術を修得し、企業の課題解決に役立つ技術力と実用的なノウハウを積上げる。
- コンサルティングからプロダクト開発まで一気通貫の実現体制:企業への実用化実績の知見を通じて、共通課題を抽出し、自社製品開発に取り込む体制。時代変化に柔軟であり、且つ価格競争に打ち勝つ製品開発を進めることで、多くの企業活動を支援。
中期経営計画
2026年3月期の数値目標は、売上高37億円(2023年3月期実績24億円)、営業利益率10%以上(同11%)、とした。
リスク
- 技術革新の影響:当該分野は新技術の開発が相次いでおり、変化の激しい業界となっている。同社は、顧客ニーズに応じた競争力のあるサービスを提供できるよう、人材の採用・育成や技術、ノウハウ等の取得に努めている。
- システム障害:顧客へのサービス提供が妨げられるようなシステム障害の発生やサイバー攻撃によるシステムダウン等を回避すべく、稼働状況の監視、及びシステムの冗⾧化、セキュリティ対策等による未然防止策に努めている。
- 人材の確保:データサイエンティストやコンサルタント人材の採用のため、同社独自の採用ネットワークや多様な採用方法を用いて優秀な人材の獲得に努めている。また、社内教育や社内コミュニティの場を通じて、人材育成にも力を入れている。
所感
同社主力のコンサルティング事業は、安定的成⾧を持続させるため、採用及び育成など人的資本への投資を加速。プロダクト事業は、離反防止および新規獲得(デジマと代理店強化)、各プロダクトラインナップを強化。更には、ソーシャルメディアマーケティング事業、カンバセーショナルAIソリューション事業等の取り組みを進め、トップラインの更なる拡大を目指す。
以上
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