概要
JIG-SAW㈱(東証GRT3914)は、2025年3月24日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。
事業内容
- システムマネジメント:独自に開発したロボット型自動運用プラットフォーム「puzzle」をベースに、主に各種物理サーバ・クラウドサーバ・ハイブリッドサーバ、IoTデバイス及びネットワーク機器までを対象としたマネジメント(自動監視・運用等)。
- IoT向け各種サービス:独自の基盤コア技術(ソフトウエア技術、ハードウエア技術、自動運転・操縦技術及びデータ制御技術)をベースに、全産業につながるIoTシステムやIoTデバイスを対象としたIoT向け各種サービス(開発済の組込みマイクロプロセッサ向けエンジンの提供、ライフサイクルを通じたマシンの安全管理サービスの提供等)。
強み
- OS開発技術
- 通信制御技術
- 自動運転技術
- データコントロール自動制御技術
- 生成AI制御
- 膨大なナレッジ
中期経営計画
データコントロール事業及びグローバルIoT・生成AIビジネスの事業拡大や事業投資に関する不確定な要素が多く、適正かつ合理的な業績予想の策定が困難であるため、業績予想は非開示。
リスク
- 市場動向について:同社データコントロール事業は、インターネットサービスやインターネットとつながる全てのモノが快適かつ安定稼動するため、全てのモノを繋ぎ、制御・運用・管理(コントロール)していくために、自動検知&自動制御をコアコンセプトとしたサービスを主力としている。同社のターゲットとするIoT市場及び生成AI市場は、今後もさらなる拡大が予測されている。しかしながら、今後、市場拡大ペースの急速な鈍化等予期せぬ要因により、顧客企業におけるシステム保守運用の外部委託の縮小や内製化若しくはニーズの変化等、発展途上段階にある市場の成長が阻害される場合には、同社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性がある。
- 不測の災害・事故・重大な感染症の拡大及びシステムトラブル等について:同社の事業は、停電、ネットワークの故障・障害等の影響を受けやすく、同社のネットワークインフラについては、地震の影響を受けにくい札幌を中心に整備しているが、インターネット接続環境の安定した稼働並びにIoT関連資材の安定供給が同社事業の大前提であると認識している。そのため、予期せぬ自然災害や事故、紛争、伝染病や感染症の流行等、ソフトウエアの不具合、ネットワーク経由の不正アクセスやコンピュータウィルスの感染、停電・電力不足、半導体資材や電子部品の調達不足・遅延など、様々な問題が発生した場合には、サービスの安定的な提供が困難となり、同社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性がある。
所感
同社は、「世界の隅々までつながるデジタルユニバース時代の中心の1社に位置する」ことを経営方針として掲げている。具体的な成長戦略として、データコントロール事業の拡大及びグローバル展開、世界の主要企業との提携・協業、ソフト(エンジン)によるハードビジネスのリード、OEMサービスの提供、前年度を上回る水準での将来的な投資継続、を目指している。同社の今後の成長が期待される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆
- 期待度☆☆
以上