岩谷産業が中期経営計画「PLAN27」を発表

概要

 岩谷産業㈱(東証PRM8088)は、2023年6月21日、2028年3月期を最終年度とする5か年の中期経営計画「PLAN27」を発表した。

 2028年3月期の数値目標は、営業利益650億円(2023年3月期実績400億円)、ROE10%以上(同11.2%)、ROIC6%以上(同6.8%)、とした。

施策
  • 水素戦略:脱炭素関連の需要拡大を捉えた、液化水素ビジネスの拡大。CO2フリー水素サプライチェーンの構築。大量供給時代を見据えた大幅コストダウンを目指し、先行投資を実行。
  • 脱炭素戦略:低・脱炭素ソリューション事業の推進による事業拡大。CO2排出量が少ないエネルギーの供給。グリーンな原材料の供給。脱炭素社会の実現に向けた投資。
  • 国内エネルギー・サービス戦略:LPガスの事業インフラを活用したシェア拡大、流通合理化。地域の社会課題解決に貢献するサービスの提供。
  • 海外戦略:各セグメントの強みを生かし、各地域の事業を拡大。
所感

 同社主力の総合エネルギー事業は、国内のLPガス市場が縮小していく中、全国拠点を活用したM&Aの推進によりシェアの拡大を図ることで、持続的な成長を実現する。産業ガス・機械事業は、日本、米国、中国、東南アジアの重点4地域における更なる事業拡大を図ると共に、再生医療、陸上養殖、脱炭素の各成長分野を開拓する。マテリアル事業は、環境ソリューション事業の拡大、重要鉱物資源への投資、金属加工事業の拡大、先端材料の開発推進・事業化を進める。海外事業は、安定供給体制の更なる強化や調達ソースの多様化を図ると共に、地域毎の成長性や産業構造変化の見極めた上で5カ年で940億円の投資を実行し、海外売上高を2023年3月期比約2倍へ拡大させる。既存事業の基盤を強化拡大しつつ、水素エネルギー社会の実現に向けた取り組みを加速させることで、同社の更なる飛躍が期待される。

中期経営計画「PLAN27」

以上

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