概要
㈱コンヴァノ(東証GRT6574)は、2023年6月26日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。
事業内容
ネイル事業(3ブランドのネイルサロンを展開)、メディア事業(企業の販促や
マーケティング活動を支援する広告事業を展開)。
強み
- 高効率オペレーション。分業化することで高い生産性を実現。ネイリスト1人当たりの生産性が高い。滞在時間60分以内。顧客回転率が高い。
- 外部メディアに依存しない高い顧客獲得力。自社オリジナルの予約システム「FASTNAIL TOWN」を持つことで、リピーター増加及びコスト削減を実現。自社メディアを中心とした集客。自社メディアブラッシュアップにより新規顧客拡大。クーポンサイトなどの外部メディアを利用し新規顧客獲得。
- 独自の社員教育制度。未経験者を採用し、自社育成機関により入社後2ヵ月でプロネイリストに育成するノウハウを構築。経験者や美容専門学校卒業生にこだわらず、幅広い人材を採用し、より多くのネイリストを確保。低コストで投資回収期間の短い新規出店と相まって、着実な店舗網の拡大を実現。
中期経営計画
2024年3月期の数値目標は、売上高2,700百万円(2023年3月期実績2,330百万円)、営業利益60百万円(同▲36百万円)、とした。
リスク
- 同社グループが属しているネイル産業は、成熟期に移行し始めたものと思われる。また、ネイルサロン事業は投資コストや法規制などにおいて参入障壁も低いことから、競合状態がさらに激化した場合には、既存店舗の売上が減少し同社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。
- 予約システムなどを運用している外部レンタルサーバーや、電子帳票類の保管などに使用している自社内サーバーなどに、不測の事態によってシステム障害が発生した場合には、店舗の運営に支障をきたし、同社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。
- 同社グループは、事業に必要な資金を金融機関からの借入により調達しており、借入金利が上昇した場合には、同社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。なお、第10期連結会計年度末における総資産に対する借入金の割合は37.5%となっている。
- 同社グループは、今後、店舗展開を行う上で新たな人材の確保が不可欠となるが、ネイル業界特有の事情で女性比率が高く、ライフステージの変化により、離職率が高い傾向にある。採用環境が悪化した場合、あるいは退職者数が想定を大きく上回った場合、同社グループが必要とする従業員を適切なコストで確保することができなくなり、新規出店の遅延や既存店の売上減少など業績に影響を及ぼす可能性がある。
- 商標などの不正使用はもとより、ソーシャルメディアの普及にともなうインターネット上の書き込み、悪意のあるクチコミ投稿などによる風評被害が発生・拡散した場合、その内容の正確性にかかわらず、同社グループのブランドイメージや社会的信用に影響を及ぼす可能性がある。また、ネイル産業全体の社会的評価や評判が下落することにより、同社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。
所感
同社は、自社メディア強化、プロモーション強化、外部メディアとの連携等によって顧客数増加を、ハンドネイル+フットネイル提案、ネイルデザインメニュー充実、接客スキル向上、物販商品拡充等によって顧客単価上昇を図り、売上収益の拡大を目指す。また、教育システム充実、オペレーションや機器の改良等によってネイリスト一人当たりの生産性を上げるなど、効率化を推進する。同社の今後の更なる成長が注目される。
以上
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