リプロセルが事業計画及び成長可能性に関する事項(2023年6月)を発表

概要

 ㈱リプロセル(東証GRT4978)は、2023年6月12日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。

事業内容

 iPS細胞技術プラットフォームをベースに、研究支援事業(研究試薬、研究受託サービス、研究機器)とメディカル事業(再生医療、臨床用iPS細胞、臨床検査)の2つのビジネスを展開。

強み
  • 東大・京大発バイオベンチャーとして2003年創業。
  • 米国、英国、インドにグローバル展開。
  • iPS細胞の研究開発を下支えする製品・サービスを世界中で販売。
  • 国内で脊髄小脳変性症を対象とする再生医療製品の臨床試験を実施。
  • iPS細胞によるALSの再生医療治療の研究開発を推進。
中期経営計画

 2024年3月期の数値目標は、売上高3,048百万円(2023年3月期実績2,953百万円)、営業利益▲110百万円(▲356百万円)、とした。

リスク
  • iPS細胞の分野は、熾烈な研究競争が行われており、技術革新が速く、新規参入の動きが活発となっているため、従来の技術が陳腐化するリスク。また、新規参入は大手企業を含めて増加しており、これら競合相手の中には、生産性や販売力、資金力で同社グループを上回る企業が含まれる可能性がある。
  • 現在同社グループでは、①体性幹細胞由来の再生医療製品ステムカイマル、及び②再生医療向けiPS神経グリア細胞、の2つのパイプラインがある。臨床試験において、想定外の有害事象の発生及び有効性が証明できないなどの理由で、治験の中止または承認が得られないリスク。また、承認申請及び審査の過程で遅延が起こるリスク。
所感

 同社は、新規事業である臨床用iPS細胞および臨床検査の売上高を大きく伸ばし、メディカル事業を研究支援事業と同レベルまで成長させることにより黒字化を目指す。その後、脊髄小脳変性症を対象疾患とする再生医療製品ステムカイマルル(脂肪由来間葉系幹細胞)の承認により飛躍的な成長を目指す。筋萎縮性側索硬化症(ALS)、横断性脊髄炎(TM)を対象疾患とする再生医療製品iPS神経グリア細胞含め、パイプラインの上市によって、同社の更なる成長が期待される。

事業計画及び成長可能性に関する事項

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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