ショーボンドホールディングスが「中期経営計画2027」を発表

概要

 ショーボンドホールディングス㈱(東証PRM1414)は、2024年8月9日、2027年6月期を最終年度とする3か年の中期経営計画「中期経営計画2027」を発表した。

 2027年6月期の数値目標は、売上高1,000億円(2024年6月期実績854億円)、営業利益220億円(同196億円)、ROE14.5%(同14.2%)、とした。

施策
  • 受注残を意識した全社最適となる受注戦略:全社最適の観点からリソース配分を行い、受注戦略の更なる高度化に取り組む。四半期別工事売上高の平準化を複数年にわたって維持できるよう、発注状況の変化にも柔軟に対応できる戦略的な工事受注により、高水準の受注残高を形成する。
  • 海外事業のビジネスモデル再構築:ショーボンド建設に海外事業部を新設し、SB&Mを含め多様なチャネルで海外市場にアプローチする。また、工事材料販売に特化したビジネスモデルから技術協力・施工管理へと幅を広げ、グループの総力を結集して海外事業の進展を図る。
  • 国・自治体の新たな取り組みへの参画:管理する施設数が多く、技術系職員が不足する国・自治体において、複数・広域・他分野にまたがる発注形態が登場してきている。同社が培ってきたメンテナンスのノウハウと顧客のニーズをとらえた工事材料の提供により、これに対応する。
  • メンテナンス市場における周辺領域の強化と新領域の開拓:主要領域である道路分野以外にも、鉄道、港湾などの周辺領域のメンテナンス需要に対し、化工グループを中心に能動的なアプローチを行う。また、特殊工事の内製化や他社との業務・資本提携により、新たな市場への参入も検討する。
  • 人的資本への更なる投資(人材の確保と育成):3年間で50億円を超える人的資本への投資を行う。積極的な採用方針を継続し、事業戦略に沿って工事・技術・海外人材を増強しながら社員数1,100名を目指す。賃上げの継続、社員および協力会社への教育の更なる充実にも取り組む。
  • 新人事制度によるリテンション・マネジメント:時代や環境の変化に対応した人材マネジメントによって高い定着力を維持するため、「やりがい」「成長」「安心感」「納得感」を重視した新人事制度を開始する。この人事制度の下で従業員のエンゲージメントの向上を図り、離職率の抑制につなげる。
  • より高いレベルの安全文化の実現:安全文化創生プロジェクトを継続し、より「相互啓発型」に近い安全文化の定着を目指す。遠隔地からもアクセスしやすい教育コンテンツの開発や、協力会社も含めた安全文化研修の実施により、全ての現場の隅々まで安全文化が浸透するよう努める。
  • DXによる生産性向上と働き方改革の推進:現場DXと基盤DXにより、業務フローの変革をさらに進める。現場DXでは施工管理や安全巡視、日常点検などに、基盤DXでは稟議決裁手続きや経費精算にITを導入し、業務のペーパーレス化、省力化を実現する。
M&Aニーズ
  • メンテナンス市場における周辺領域
所感

 同社は、本中期経営計画において、「事業性と社会性を追求した企業価値の向上」を基本方針に掲げ、国内インフラメンテナンス市場、特に道路分野においては、これまでの取り組みをさらに発展させ、全社最適となる受注戦略に基づき安定的に受注残を形成することで着実な増収増益を目指す。その上で、将来の収益力強化のため、関連会社による特殊工事の内製化、他社との業務・資本提携、国・自治体の新たな取り組みへの参画を推進するほか、収益源の多様化を見据え、海外メンテナンス市場への参入、道路分野以外の周辺領域、歴史的構造物の補修にも挑戦する。インフラメンテナンス市場で強固な事業基盤を有する同社の今後の取り組みが注目される。

  • 挑戦度☆☆
  • 戦略度☆☆☆
  • 期待度☆☆☆

「中期経営計画 2027」の策定について

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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