概要
日本ペイントホールディングス㈱(東証PRM4612)は、2023年11月13日、カザフスタンでドライミックスモルタル材や塗料等の製造・販売を手掛けるAlina Group LLP(2022年12月期資本合計1,829百万円、資産合計13,500百万円、売上高17,745百万円、EBITDA4,696百万円)の株式を取得し子会社化すると発表した。
狙い
Alinaは、カザフスタンを中心に中央アジア4ヵ国へ展開し、カザフスタンのCC(Construction Chemicals、建設化学品)の分野であるドライミックスモルタル材市場、及び塗料市場でシェア1位を獲得しており、高い認知度を誇るブランド、優れた製造拠点、幅広い流通網を有している。同社は、Alinaを買収することで、Alinaの知見を活用するだけでなく、同社の連結子会社であるトルコのBetek Boyaが有する価格帯の異なる幅広いブランドをカザフスタンへ供給し、製品ラインアップを拡充するなど、グループ会社とのシナジーを通じて、塗料周辺分野の拡大や中央アジア市場でのシェア向上を目指す。
所感
同社は、自律・分散型経営の強みを生かし、積極的にM&A戦略を推進している。事業領域は 塗料(建築用・工業用)及び塗料周辺領域で、強い企業・製品ブランド、優秀な経営陣を擁する企業をターゲットとしている。本件M&Aは、同社塗料周辺分野の競争力強化に資する戦略的M&Aであり、同社の更なる飛躍が期待される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆☆
- 期待度☆☆☆
当社子会社によるカザフスタンの塗料・塗料周辺製品メーカーAlina Group LLP 社の株式取得に関するお知らせ
以上
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