概要
クオールホールディングス㈱(東証PRM3034)は、2023年5月16日、第一三共㈱の連結子会社である医薬品研究開発販売会社第一三共エスファ㈱(2023年3月期純資産189億円、総資産464億円、売上高787億円、営業利益128億円)の全保有株式を取得し、子会社化すると発表した。
狙い
DSEPと同社グループの情報やノウハウを共有することで付加価値の高い医薬品の開発や、AG(オーソライズドジェネリック)を中心とした顧客ニーズに応える製品を生み出すことにより、医療貢献と事業発展につなげる。同社グループは、今後両社事業の融合による新たなビジネスの検討を進め、医薬品の開発力や安定供給等の強化を図る。また、医薬品製造販売事業を含む医療関連事業の収益性拡大に引き続き取り組み、中核事業である保険薬局事業とともに、グループ総力を挙げた総合的な医療サービスを提供する企業として発展し社会に貢献する。
所感
同社は、2019年8月に藤永製薬㈱を子会社化、総合ヘルスケアカンパニーへの進化を目指し、調剤薬局事業、BPO事業に次ぐ第3の事業として医薬品製造販売事業に参入した。本件M&Aは同医薬品製造販売事業を強化拡大させるものとして、同社大株主でもある第一三共㈱のジェネリック製造子会社を吸収するもの。同社は、本件M&Aを通じて、規模拡大、利益最大化、デジタル化を推し進め、更な飛躍を遂げる。
第一三共エスファ株式会社の株式取得(段階取得による子会社化)及び業績予想の修正に関するお知らせ
以上
株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所