概要
㈱ジャックス(東証PRMSTD)は、2023年11月7日、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について発表した。
現状評価
- ROE11.1%(2023年3月期)
- 配当性向30.4%(2023年3月期)
- PER7.42倍(2023年3月期)
- PBR0.75倍(2023年3月期)
同社のROEは、2023年3月期まで2期連続で10%を上回り、株主資本コストを上回る水準にある。一方で、同社のPBRは、堅調な業績を背景とした株価の上昇を受けて改善傾向にあるものの、2023年10月末時点の株価は5,150円、PBRは0.85倍となり、1倍を下回っている。同社のPBRが1倍を下回っている理由としては、持続的な成長に対する株主や投資家からの十分な理解が得られず、成長性への信頼が不十分なこと、株主還元策への期待値が不足していることから、PERが低い状態にあると認識している。
方針・取り組み
- ERM(統合リスクマネジメント)の推進と事業ポートフォリオマネジメントによる事業収益の極大化。
- ALM(資産及び負債の総合管理)による財務健全性の向上と調達の多様化。
- 連結配当性向は35%を目安として、安定的な利益還元を実施。
以上
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