日東電工が新中期経営計画「Nitto for Everyone2025」を発表

概要

 日東電工㈱(東証PRM6988)は、2023年5月31日、2026年3月期を最終年度とする3か年の新中期経営計画「Nitto for Everyone2025」を発表した。

 2026年3月期の数値目標は、営業利益1,700億円(2023年3月期実績1,472億円)、営業利益率17.0%(同15.8%)、ROE15.0%(同12.7%)、とした。

施策
  • インダストリアルテープ:循環経済への移行の中で、「リワーク、リペア、リサイクル・リユース」に貢献。多様な剥離技術で、循環経済社会でさまざまな需要を創出。さまざまなモビリティの進化にNittoの技術で貢献。航空機向け 防錆・防湿テープ、リチウムイオンバッテリーセル間断熱材。
  • オプトロニクス:次の成長点(VR/AR、車載、フォルダブル)へ注力するとともに新たな市場での新製品創出に取り組む。メタバース市場成長のために重要となる没入感を高める高精度でクリーンな光学フィルムを上市。回路材料事業は既存製品生産強化と新規事業拡大へ向け積極投資。プラスチック光ファイバー・ケーブルは2023年度に大手メーカーへ販売開始、 事業規模拡大に向けた市場展開を目指す。
  • ヒューマンライフ:核酸事業は日米拠点での増産に向けた300億円超の設備投資を実施。商用化時代(1,400億円市場/2030年)に備えて原材料供給、受託製造体制を増強。バイオ材料開発のスタートアップにマイノリティ出資、次の環境技術を創出へ。パーソナルケア材料の事業成長。
  • 新規事業:疾患の早期発見により、人々の健康寿命延伸への貢献を目指す。製造事業所で排出されるCO2を回収し、化学原料に変換する。一般事業所が排出するCO2削減のためのトータルソリューションを提供する。低濃度CO2を分離膜によって濃縮する実証試験を開始。
所感

 同社は、市場動向・事業将来性を鑑み、「パワー&モビリティ」、「デジタルインターフェース」、「ヒューマンライフ」の3つの重点分野を策定。重点分野とそれらが交わる領域である、次世代半導体、移動空間、デジタルヘルス、資源リサイクル、プラスチック光ファイバー、脱炭素ソリューション、が同社の幅広い技術の強み・コンバージェンスを活かせる領域であると判断し、積極投資を行っていく。新規事業は、環境及びソリューションビジネス創出を加速し、戦略的アライアンスの実行(M&A・出資、パートナーシップ)も検討する。同社の更なる飛躍が期待される。

2023年度会社説明会

以上

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