概要
JRC(東証GRT6224)は、2024年8月19日、発電所などの各種工事・補修・保守・メンテナンスを手掛ける㈱高橋汽罐工業(2024年3月期純資産1,075百万円、総資産1,561百万円、売上高1,876百万円、営業利益435百万円)の株式を取得し子会社化すると発表した。
狙い
高橋汽罐工業は1963年の設立以来、60年以上にわたり、主に原子力・火力・バイオマス発電所のほか、大手製紙会社や食品会社などの工事業務で確固たる実績を築いてきた。特に機械器具の設置、配管作業、足場の組立て及び解体などの広範な工事で高い技術力と信頼性を有している。横浜を本社拠点とし、主要取引先構内にも数多くの常駐事業所を構え、北海道から中国地方まで全国規模で事業を展開している。JRCは、高橋汽罐工業を買収することで、両社のリソースを統合、発電所を含む様々な業界での現場対応力を強化する。
所感
JRCは、屋外用ベルトコンベヤ部品の設計・製造・販売を事業の主軸として展開している。近年は、製品の提供に留まらず、実際にエンドユーザーの現場に入り込み、コンベヤ搬送設備の点検・工事業務をはじめとするメンテナンス、ソリューションなどのサービスにも注力しており、子会社JRC C&M㈱を含め、グループとしてのコンベヤ搬送分野を超えたトータルソリューションの提供を目指している。本件M&Aは、JRCのソリューションの強化拡大に資する戦略的M&Aであり、現場対応力の更なる向上を通じてJRCの更なる飛躍が期待される。
- 挑戦度☆☆☆
- 戦略度☆☆☆
- 期待度☆☆☆
高橋汽罐工業の株式の取得(子会社化)及び特定子会社の異動に関するお知らせ
以上