概要
㈱テーオーホールディングス(東証STD9812)は、2023年8月25日、2026年5月期を最終年度とする3か年の中期経営計画「TO PLAN 2026」(2023年6月~2026年5月)を発表した。
2026年5月期の数値目標は、売上高267億円(2023年5月期実績264億円)、営業利益4億円(同2億円)、とした。
施策
- 自動車事業:新車販売、中古車販売、車両整備、保険事業等を中心に既存のお客様への安心できるカーライフの提供と共に基盤の強化を進める。
- 流通事業:業務提携による効果を向上し、収益構造の改革を推し進めることで持続可能な経営基盤を構築する。なお、2023年8月にテーオーデパートの閉館を実施する。
- 木材事業:市場ニーズに合わせ、北海道産資材などの地産地消商材、輸入合板の直貿拡大を図り、アフターウッドショックの黒字確保を目指す。
- 建設事業:営業エリアを拡大し実績を確保する。また、若手人材の育成・獲得を推進し、将来への組織づくりを行う。
所感
同社は、2022年1月にスポーツクラブ事業を㈱オカモトへ譲渡、2023年4月に携帯電話代理店事業を兼松コミュニケーションズ㈱へ譲渡、2023年8月にテーオーデパート本店を閉店するなど、事業環境が大きく変化する中、事業シナジーの最大化と事業ポートフォリオ再構築を断行。足元では、不採算事業の譲渡、縮小、撤退等の事業整理に目途をつけ、継続企業の前提に関する注記の記載を解消、復活への足掛かりを築きつつある。本中期経営計画期間は、既存事業の収益を安定させ、黒字確保を命題として前進、同社の反転攻勢と今後の飛躍が期待される。
- 挑戦度☆☆☆
- 戦略度☆☆
- 期待度☆☆☆
以上
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