ココルポートが事業計画及び成長可能性に関する事項(2023年9月)を発表

概要

 ㈱ココルポート(東証GRT9346)は、2023年9月15日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。

事業内容

 障害者総合支援法に基づく障害福祉サービス事業。就労移行支援。就労定着支援。指定計画相談支援。自立訓練。

強み
  • 「個別」と「支援」と「幅広い受け入れ」。質の高い支援、高いサービス力。人は一人ひとり違う。そのため、「一括り(集団)」に「教える(指導)」のではなく、自立した人生を送ることができるように、一人ひとりに合わせて(個別)、助け、支え(支援)ることに拘っている。
  • ドミナント展開。1都3県における就労移行支援事業所は57事業所であり、1都3県で最多。経営資源の効率的な活用。福祉の基本的な考え方に基づいた業務遂行(非効率)のため、経営資源を効率化。効率的な集客、人的資源の最大化、情報の有効活用等のメリットを享受。
中期経営計画

 2024年6月期の数値目標は、売上高5,973百万円(2023年6月期実績5,083百万円)、営業利益712百万円(同612百万円)、とした。

リスク
  • 法的規制:障害者総合支援法の改廃等が行われ同社の事業活動が制約されるリスク。
  • 人材確保と育成:人材の確保と育成が拠点開設のスピードに追いつかないリスク。
  • 拠点開設:昨今の不動産空室率低下による新規事業所確保のリスク。
  • 競合激化:競争のさらなる激化等が生じるリスク(特色のない、あるいは就職者・定着者を出せない事業所は淘汰される)。
  • 事故・訴訟・風評被害・個人情報漏えい:利用者、従業員、その他関係者の間でのトラブル等のリスク。
所感

 同社は、効率を優先することなく、愚直に「福祉の基本的な考え方」に基づき業務を遂行することに拘っている。非効率な取り組みを回避し効率的に遂行出来る業務に徹するのではなく、非効率だからやらないのではなくどうしたらできるのかを追求する。その結果、質の高い支援力(個別支援)と顧客ターゲットの拡大が実現。今後は、1都3県のみならず、東海、関西、九州エリアへのドミナント展開を加速強化することで、同社の更なる成長が期待される。

  • 挑戦度☆☆
  • 戦略度☆☆
  • 期待度☆☆

事業計画及び成長可能性に関する事項

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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