リコーと東芝テックが複合機等開発・生産事業の統合を発表

概要

 ㈱リコー(東証PRM7752)と東芝テック㈱(東証PRM6588)は、2023年5月19日、会社分割等により複合機等の開発・生産に関する事業を統合すると発表した。

リコーが分割する部門の事業内容は、複合機・プリンターとその周辺機器及び関連消耗品の開発・製造・OEM。2022年3月期売上高370,393百万円、資産158,409百万円、負債67,101百万円。

東芝テックが分割する部門の事業内容は、複合機、オートIDシステム並びにそれらの関連商品の開発、製造等。2022年3月期売上高73,737百万円、資産36,060百万円、負債22,784百万円。

吸収分割承継会社(本件合弁会社)はリコーテクノロジーズ㈱(2022年3月期純資産904百万円、総資産2,814百万円、売上高9,015百万円、営業利益123百万円)であり、本件事業統合後の同社への出資比率はリコー85%、東芝テック15%。

狙い

 オフィス向けプリンティング機器の開発・生産に関する両社の技術的な強みを持ち寄り、企画・設計開発機能の拡充を図る。また、部品や材料の共同購買や生産拠点の相互活用を進めるとともに、地政学リスクの高まりに柔軟に対応するレジリエントなサプライチェーンの構築を進め、より一層強いものづくりの実現を目指す。さらに、使用済みの複合機を回収し、リユース・リサイクルする取り組みについても効率化や高度化を図り、循環型社会の実現に貢献する。

 両社の保有するリソースをイノベーションの領域や個々の差異化領域により注力できるようにシフトし、競争力を高めて事業基盤の強化を図る。東芝テックが持つバーコードプリンターやRFID等を活用した自動認識技術と、リコーが持つカメラやプロジェクター等の光学・画像処理技術を融合し、顧客のDXを支援する新たなソリューションの共同企画・開発に取り組む。

所感

 本件事業統合は、両社複合機等に係る開発・生産部門の統合であり、販売部門は含まない。両社は、本件事業統合によって競争力のある高品質・高付加価値な製品を製造し、各ブランドで、各ユニークなユーザーエクスペリエンスを追求した製品として世界市場向けに提供する。また、吸収分割会社であるリコー及び東芝テックは、複合機以外の各独自領域に経営資源を投入することで、差別化を図り、経営基盤を強化する。本件M&Aによって、両社のイノベーションへの取り組みが促進され、更なる成長が期待される。

会社分割(簡易吸収分割)等による株式会社リコーと東芝テック株式会社の業務提携並びに複合機等の開発・生産の統合に関する事業統合契約及び株主間契約の締結に関するお知らせ

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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