住友林業がグリーン化学品開発のGreen Earth Institute㈱との資本業務提携を発表

概要

 住友林業㈱(東証PRM1911)は、2023年11月15日、革新的なバイオプロセスリファイナリー技術を活用したグリーン化学品の開発及び事業化を手掛けるGreen Earth Institute㈱(東証GRT9212、2023年9月期純資産2,110百万円、総資産2,672百万円、売上高897百万円、営業利益▲106百万円)との資本業務提携を発表した。

狙い

 木材の主成分の大半はセルロース、ヘミセルロース、リグニンの3つで構成され、木質バイオマス化学品の生産にはそれぞれの成分を分離する技術が求められる。木材の知見が豊富な同社とバイオマス化学品製造の知見を有するGreen Earth Instituteは、研究開発を通して成分分離技術の確立と各成分の有効利用を含む新規事業の立上げを目指す。セルロース・ヘミセルロースはバイオプラスチックやバイオマス由来の航空燃料、食品、バイオゴムなどの原料となる。リグニンは高度な活用技術の商業化に向けて研究開発を進める。

所感

 同社は、森林経営から木材建材の製造・流通、戸建住宅・中大規模木造建築の請負や不動産開発、木質バイオマス発電まで「木」を軸とした事業をグローバルに展開している。2030年までの長期ビジョン「Mission TREEING 2030」では同社のバリューチェーン「ウッドサイクル」を回すことで、森林のCO2吸収量を増やし、木造建築の普及で炭素を長期にわたり固定し、自社のみならず社会全体の脱炭素に貢献することを目指している。設立の準備を進める木材コンビナートでは、木質バイオマス化学品の生産も含めた木材のカスケード利用を進めて国内の林業・木材製造を活性化する。石油由来から木質バイオマス由来の素材に代替を進めてCO2の排出量を減らし、炭素固定量を増やす新たなウッドサイクルを構築する。本件資本業務提携は、同社ウッドサイクルの強化拡張に資するものであり、同社の更なる飛躍が期待される。

  • 挑戦度☆
  • 戦略度☆☆☆
  • 期待度☆☆☆

木質バイオマス化学品の研究開発に着手~木材の成分分離技術の確立で木のカスケード利用を促進~

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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