概要
㈱ダイヘン(東証PRM6622)は、2023年8月30日、溶接機の開発、製造・修理、販売を手掛けるドイツLorch Schweißtechnik GmbH(2022年12月期純資産3,987千ユーロ、総資産25,904千ユーロ、売上高54,246千ユーロ、営業利益▲507千ユーロ)の株式を取得し子会社化すると発表した。
狙い
Lorchの買収により、Lorchが持つ西欧の販売ネットワークと大手ユーザへの直販体制を活かし、西欧での同社独自の接合機器の販売拡大を加速させる。FAロボット事業において、同社がこれまでに欧州事業強化策として買収したドイツのシステムインテグレータ(LASO tech、Femitec)を活用することで、Lorch顧客が持つ多様な自動化ニーズに応える。同社が買収した東欧№1の溶接機器メーカーのVARSTROJが持つ販売ネットワークを活用した東欧でのLorch製品の販売拡大を進める。
所感
同社は、世界トップクラスの溶接・接合技術を活かし、車体軽量化やモータの加工に必要な世界初の新接合技術を多数創出し、市場シェア拡大を図る方針を打ち出している。本件M&Aは、同社接合機器の販路拡大等に資するものであり、バッテリー・モータ周辺の接合・組立システムの拡販、車体軽量化に資する新接合技術によるグローバル市場でのポジションアップ等を通じて、同社の更なる飛躍が期待される。
- 挑戦度☆☆☆
- 戦略度☆☆☆
- 期待度☆☆☆
ドイツ溶接機メーカ ローヒ・シュヴァイステクニック社(Lorch Schweißtechnik GmbH)の持分取得(子会社化)に関するお知らせ
以上
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