概要
新日本製薬㈱(東証PRM4931)は、2024年11月12日、2027年3月期を最終年度とする3か年の中期経営計画(2024-2027)を発表した。
2027年9月期の数値目標は、売上高520億円(2024年9月期実績400億円)、営業利益60億円(同41億円)、ROE15%(同13.6%)、とした。
施策
- PERFECT ONEのターゲットを拡大しミドル世代の獲得:通信販売では、多様なメディアを活用した新規獲得モデルの構築や、コミュニケーションの刷新、顧客価の値創造など、媒体の変化に合わせた投資戦略変更とロイヤリティ醸成によるLTV最大化を図る。ECでは、SNS活用での認知、拡大、UGC増産や40代DB拡大とデジタルアプローチ強化などメディアMIXでの新規獲得強化とデジタル活用で最適なCRM設計を図る。卸販売では、デジタル施策を活用し、トライアル、リピートユーザーの戦略的な創出や、インバウンド需要獲得によるグローバルでのブランドロイヤリティ向上など店頭VMDやリテールメディアを活用し、新たな購買体験を提供する。
- DBとCRMを活用し、新規事業・新商品でLTV最大化:前中計期間において、新たな販売手法として3STEP戦略を展開しクロスセル売上が継続的に増加した。今後も強みであるDBマーケティングを強化し、新ブランドとのクロスセルによる売上拡大を目指す。DBマーケティングを通して、新しい顧客にフィット感のある新規事業/新商品開発の強化を図る。
- 米国を中心としたグローバル成長戦略の展開:さらなる成長のため、米国を起点とした新規市場の拡大、グローバルでのパーフェクトワンのブランド力強化。通販事業を主力とする企業におけるグローバル展開の先駆者となるべく、米国においてマーケティング手法の確立を図る。アジア向けには、現地との強固なパートナーシップを構築し、ECモールや越境ECでのフィジビリティの開始とDBマーケティングの活用により、アジア域内に向けた水平展開及びリソース強化を図る。
- 新商品・新サービス強化による事業成長の加速:人的リソースおよびITへの投資強化により、新商品・新サービス開発のしくみを構築する。世代やライフステージに合わせた新商品/新サービス展開。開発スピード・ヒット率向上のメソッドの推進加速を図る。
M&Aニーズ
- 同社の強みと親和性の高い案件。
所感
同社は、「美と健康の「新しい」で、笑顔あふれる毎日をつくる。」というパーパスの実現をめざし、本中期経営計画では、グローバル展開における基盤固めの期間として全社戦略である「トレンド×VOC×独自価値」の実現に向けた商品開発の推進加速、パーフェクトワンのブランド力を高め、グローバルでの競争力を強化、FOCUS、Fun and Healthに次ぐ、次なる育成ブランドへの成長投資に注力する。同社は、前中期経営計画期間において、新規事業及びM&Aの実行を計画に織り込んでいたが、DBマーケティングと親和性の高い案件を具体化できず、大型案件の実施には至らなかった。同社の今後のM&Aやアライアンス政策が注目される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆
- 期待度☆☆
以上