雪印メグミルクが「グループ中期経営計画2025」を発表

概要

 雪印メグミルク㈱(東証PRM2270)は、2023年5月15日、2026年3月期を最終年度とする3か年の「グループ中期経営計画2025」を発表した。

 2026年3月期の数値目標は、売上高6,650億円(2023年3月期実績5,843億円)、営業利益200億円(同130億円)、ROE6.0%以上(同4.4%)、とした。

施策
  • プラントベースフードへの参入:乳で培った味や物性研究の活用、既存事業を活用した早期参入。
  • 機能付加商品の育成:機能素材・乳酸菌等研究開発成果の商品化、フードテック領域の探索。
  • 海外展開の強化:東南アジアでのグローバル戦略加速。
  • チーズの徹底拡大:家庭用PCの販売拡大(6P、ベビーなど)、家庭用NCの販売拡大(さける、カマンほか)、業務用PCソフト、国産NCソフトの拡大。
  • 白物拡大を前提とする市乳事業の成長:牛乳類事業の事業貢献度の向上、「MBP」商品の物量拡大、機能性ヨーグルトの機能追加による再拡大。
  • 自給飼料需要拡大の取組み:需要拡大による牧草・飼料作物種子、乳酸菌の販売拡大、草地更新率・とうもろこし増産への提案強化。
所感

 同社2023年3月期業績は、為替変動や原材料価格やエネルギー価格等が高騰、価格改定、容量変更などを進めるもコストアップ全てを吸収するに及ばず、増収減益となった。同社は、本中期経営計画の戦略の筆頭にプラントベースフードへの参入を表明。プラントベースフードは、機能性食品と共に同社成長促進を支えるアイテムの一つであり、スピード重視、M&A・協業などを含め新規資源を積極投入するとみられる。本中期経営計画では700億円の基盤・成長投資を予定、環境変化に対応できる事業構造とポートフォリオの構築に加え、新たな成長の源泉への挑戦を通じて、同社ビジネスの強靭性を確保する。

雪印メグミルクグループ中期経営計画2025(2022年度決算説明資料)

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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