スマレジが事業計画及び成長可能性に関する事項(2023年6月)を発表

概要

 ㈱スマレジ(東証GRT4431)は、2023年6月13日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。

事業内容

 スマレジ(POS)やスマレジ・タイムカード(HR)が主力のクラウドサービス事業。スマレジは、売上分析や高度な在庫管理など、小売業や飲食・サービス業の店舗運営の効率化を実現する従来型POSレジシステムの枠を超えた、クラウドベースの新しいPOSレジシステムで、販売データ(POSデータ)を中心としたプラットフォーム事業を展開。

強み
  • スマレジに蓄積される膨大なPOSデータやHRデータを中心としたプラットフォームを提供。オープンAPI(App Market)により柔軟なデータのイン・アウトを実現。
  • 1店舗から600店舗以上を運営する事業者まで、幅広い顧客が利用。小売業と中規模店舗で強みを発揮。
中期経営計画

 2026年4月期の数値目標は、売上高91億円(2023年4月期実績43億円)、とした。

リスク
  • 事業規模に応じた人材の確保や育成が進まず、事業の拡大に支障を及ぼすリスクがある。
  • 取引量や取引条件等に変化があった場合、事業及び業績に影響を与えるリスクがある。
  • 電子決済市場は需要の高まりにより順調に成長しているが、景気動向等を要因とした市場の停滞に伴う決済額の縮小や、加盟店舗の減少等が起きた場合には、業績に影響を与えるリスクがある。
  • 決済代行事業においては、2018年施行の「割賦販売法の一部を改正する法律」(改正割賦販売法)の改正に伴う加盟店に対する管理強化等や、さらなる今後の改正により、同社の業績に影響を及ぼすリスクがある。
所感

 同社は、運営体制の強化を目的に2023年1月よりクラウドサービスの価格改定を実施、市場細分化によるターゲット強化とセールス&マーケティング効率化を図ると共に、スマレジPOSと決済サービススマレジ・PAYGATE、スマレジ・タイムカードとのクロスセルを推進する。また、クラウド系POSベンダー、スマレジと直接的なシナジーが望める店舗向けソフトウェア企業、システム開発会社、SIer、制作会社等の買収も検討する。同社の更なる成長が期待される。

FY2023第18期通期決算説明資料+事業計画及び成長可能性に関する事項

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

関連記事

Random

  1. セントラル警備保障が警備の東亜警備保障㈱の株式取得(子会社化)を発表

  2. エフ・コードがデジタルマーケティングのCRAFT㈱の株式取得(子会社化)を発表

  3. セントラル警備保障株が中期経営計画「想い2030」を発表

  4. ソラストが中期経営計画(FY2025-2029)を発表

  5. 石塚硝子が金型等製造販売の日本機械金型㈱の株式取得(子会社化)を発表

  6. 警備業界の戦略的M&Aから読み解くセクタートレンド

  7. チノーが資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について発表(2023年10月)

  8. 三菱ガス化学が発泡樹脂製造販売の㈱JSPとの資本業務提携の解消を発表

  9. 建設コンサルタント業界の戦略的M&Aから読み解くセクタートレンド

  10. 警備企業3社の経営戦略と今後の展望

Random

  1. 住友精化が資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について発表(2023年11月)

  2. ライクが生命保険の日本生命保険相互会社との資本業務提携を発表

  3. 建設コンサルタント業界の戦略的M&Aから読み解くセクタートレンド

  4. ユニバーサル園芸社がプリザーブドフラワー販売のNicolai Bergmann㈱の株式取得(子会社化)を発表

  5. ベガコーポレーションが事業計画及び成長可能性に関する事項(2023年5月)を発表

TOP