アルファポリスが事業計画及び成長可能性に関する事項(2023年6月)を発表

概要

 ㈱アルファポリス(東証GRT)は、2023年6月16日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。

事業内容

 インターネットのサイト運営、書籍の出版。誰でも無料で投稿、閲覧できる小説・漫画投稿サイトを運営。サイトに投稿された作品を、ユーザー評価等を参考に、編集・出版し、全国書店や電子ストアにて販売。

強み
  • 読者の求める小説のトレンドの移り変わりは非常に早い。その傾向はまずインターネットの作品に現れる。まさに今、旬であるトレンドの作品を素早くキャッチし、売れ筋書籍を安定的かつ多点数、商品化することが可能。
  • インターネット上での多数のユーザー評価を参考に、一定以上の読者ニーズを見極めた上で書籍化すべきコンテンツの選定を実施。そのため、書籍刊行に要した費用を回収するだけの売上高が確保できないリスクの低減が可能。
中期経営計画

 2024年3月期の数値目標は、売上高100億円(2023年月期実績92億円)、営業利益23億円(同24億円)、とした。

リスク
  • 同社と類似したビジネスモデルにて新規参入等を行う企業が現れる可能性。
  • 独占禁止法における「再販売価格維持契約制度」が廃止となり、販売価格の値引き等の価格競争に陥る可能性。
  • 同社と作家との間における著作権に関するトラブル、同社と他社との間における著作権又は商標権等に関するトラブルが発生する可能性。また、著作権等の法令等に、同社に影響する重大な変更や新設がある可能性。
  • 紙書籍の中取次である㈱星雲社及び電子書籍取次の大手である㈱メディアドゥの取引依存度の高い2社について、何らかの理由により取引が継続できなくなる可能性。
  • 同社が提供する各サービスへの急激なアクセス数の増加や災害等に起因したサーバーの停止に伴うシステムダウンの可能性。
  • 代表取締役社長の梶本雄介は、同社創業者であり、経営に関する豊富な経験、知識、人脈等を有し、事業推進の中心的役割を担っているが、何らかの理由により同氏が同社の経営者として業務遂行ができなくなる可能性。
所感

 同社2023年3月期業績は、刊行点数の増加や電子書籍販売の体制強化等により売上高が過去最高を更新した。同社は、良質な作品を創出し、商品力・ブランド力の向上を図るため、優秀な作家・漫画家の確保を目的とした書籍印税率の改定を予定。また、編集部、Web企画開発部のみならず、営業部、管理本部を含めた全社的な人員採用を実施し、事業基盤の強化を図る。刊行点数の拡大、電子書籍の更なる販売体制の強化、グローバル展開の推進、蓄積されたIPのメディア展開等を通じて、同社の更なる成長が期待される。

事業計画及び成長可能性に関する事項

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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