犬猫生活が事業計画及び成長可能性に関する事項(2026年4月)を発表

概要

 犬猫生活㈱(東証GRT556A)は、2026年4月23日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。

事業内容
  • 生活販売:「犬猫生活」ブランドのオリジナルペットフードを、自社EC(定期的に購入し配送されるサブスクリプションモデル)、他社EC(Amazon、楽天市場等の大手ECモールにおける販売)、卸(卸業者経由、または直接ペットサロン等のリアルな店舗で販売)の3つのチャネルで販売。
  • 生活サービス:動物病院(犬猫生活往診クリニック、益田ペットクリニック)、トリミングサロン(Inu to Town)の運営。
  • エンターテイメント:イベント運営・ブース出展(ペット事業者のブース出展と保護犬猫の譲渡会をあわせたイベント等を定期的に開催)。
強み
  • 商品の特徴:無添加(合成保存料、合成香料、合成着色料を一切不使用)、国内製造(安全性や製造の技術力の高い、国内工場でのみ生産)、ヒューマングレード素材(主要な原材料は、人向けに流通するおいしく安全性の高い食材を利用)。
  • ドライフードの展開:無添加およびグレインフリー(穀物不使用)に対応した高品質なドライフードを展開。保存性や給餌の利便性に優れるドライフードを中心に、顧客のライフスタイルに合わせた多様な製品選択肢を提供。
  • 展開商品:犬猫用のフード、サプリ、おやつ等を展開。犬と猫の売上比率は約半々。飼育頭数が増加する猫用の市場でもシェアを拡大。
  • SNSフォロワー数(潜在顧客):53万超(LINE378,653人、Instagram60,560人、X61,787人)のファン基盤を基に、会員転換による拡大余地は現状(定期会員数;71,290人)の7倍超。
中期経営計画

 2026年4月期の数値目標は、売上高4,449百万円(2025年4月期実績2,901百万円)、営業利益606百万円(同92百万円)、営業利益率13.6%(2025年4月期3.2%)、とした。

リスク
  • 商品の製造委託について:同社の商品は、製造業務を外部に委託している。同社は、製造委託開始時および年に一度の内部監査及び管理部により製造委託先における製造に必要な許認可の有無、法令遵守状況、品質管理等を確認するなど定期的に製造委託先への監査を実施している。しかしながら、製造委託先が法令違反等により操業の全部又は一部が停止した場合、同社商品の供給に影響を及ぼす可能性があり、また、製造委託先の賃金の上昇などの雇用情勢の変化によって製造委託費の値上げ等があった場合には、同社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性がある。
  • 特定の商品への依存等について:同社の2025年4月期の生活物販における商品ごとの売上比率は「デンタルふりかけ」が44.1%、「ドライフード」が27.8%、「手作りごはん」が13.1%と、現時点では「デンタルふりかけ」と「ドライフード」の占める割合が高い状態にある。今後、両主力商品への依存度が高い状態が続く場合、市場環境の変化や競合商品の影響等により、同社の業績に影響を及ぼす可能性がある。
  • 特定の製造委託先への依存について:同社の商品は、商品ごとに別の取引先に対して製造を委託しているが、仕入先上位3社の仕入金額全体に占める割合が77%超(2025年4月期末時点)となっている。同社は製造委託先との良好な関係を保つことにより、商品を安定的に供給できるよう努めている。また、製造拠点の分散化及び他の製造委託先起用の拡充など、特定の製造委託先への依存による不測のリスク軽減に努めている。しかしながら、天災、火災、事故、製造委託先の経営状態の急変などの事情により、製造委託先における同社商品の製造能力に支障が発生した場合、同社商品の生産・供給に影響することとなり、同社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性がある。また、現在において、同社と製造委託先との関係は良好であるが、今後製造委託先が他社商品の生産を優先するなど、何らかの事情での契約解除の申し出や製造量の制限など、契約内容に変更が生じた場合には、製造委託先との安定的な取引の継続が困難になり、同社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性がある。また、商品の製造委託先との急な契約の解消や天災等による生産設備への被害など不測の事態が生じた場合には、同社商品の円滑な供給に支障を来すことが考えられ、同社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性がある。
  • 商品の配送の外部委託について:同社は卸売業者を経由する小売店への卸販売も一部行っているが、2025年4月期における同社売上高2,901百万円のうち、97.9%はECチャネル(自社EC及び他社EC)を経由した販売によるものであり、かかるECチャネルを経由して購入された商品の配送業務については、外部に委託している。商品の配送業務については、定期的に実地調査を実施しているが、委託先である外部業者において、業務の遅延や天災、人災、交通事故等の事態が発生した場合や契約内容の変更等により、当該外部業者からのサービスの提供の中断・停止が生じた場合には、同社商品の遅配等が発生する可能性があり、これによる同社及び同社商品に対する社会的信用の失墜等により、同社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性がある。
  • 愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)について:同社は、主としてペットフードの販売事業を行っており、当該事業においては、ペットフードの安全性の確保を目的とした「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)」の規制を受けている。本法により、ペットフードの製造・輸入・販売に際しては、有害物質の規制や適切な表示義務が課されており、同社では定期的な品質管理の実施や従業員研修を通じて、法令の遵守を徹底している。しかしながら、万が一、かかる法令に違反する行為があった場合には、同社に対する行政指導や回収命令等の措置が講じられる可能性があるほか、同社の社会的信用が毀損し、同社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性がある。
M&Aニーズ
  • 動物病院、トリミングサロン。
所感

 犬猫生活は、「すべての動物とその家族の幸せな生活のために」を企業理念として掲げ、ペットフード販売、動物病院運営、イベント運営等の事業を展開。動物福祉活動への取り組みを通じて顧客からの信頼を獲得し、強固な顧客ロイヤリティを醸成している点が特徴である。また、同社はブランド戦略として、全国の動物病院やトリミングサロンとのアライアンスを通じ、生活サービス事業を軸に専門性を高めることでブランドの信頼性向上を図る方針を掲げている。物販に加えてサービス接点を拡充することで、ブランド価値の向上と顧客接点の多層化を進める構想であり、同社の今後の取り組みが注目される。

  • 挑戦度☆☆☆
  • 戦略度☆☆☆
  • 期待度☆☆

事業計画及び成長可能性に関する事項

以上

M&A・アライアンス組成の三澤公認会計士事務所

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