オキサイドが事業計画及び成長可能性に関する事項(2026年5月)を発表

概要

 ㈱オキサイド(東証GRT6521)は、2026年5月28日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。

事業内容
  • 半導体事業:半導体ウエハ欠陥検査装置向け単結晶・ レーザの製造。
  • ヘルスケア事業:がん診断用PET検査装置向け単結晶の製造。
  • 新領域事業:量子、データセンター、光電融合、微細加工、パワー半導体など様々な分野へ展開。
強み
  • 高品質単結晶育成技術:創業以来、高品質な単結晶を作製するために、様々な育成技術を導入し、改良。多種の育成装置と育成ノウハウ等の組み合わせで、新材料の誕生や品質の向上が実現。このコア技術が、世界最高水準の性能と長寿命を両立する高付加価値結晶の創出を支えている。高品質単結晶育成の本質は「装置 × 手法 × 条件 × 経験知」が組み合わさった模倣困難なノウハウの集合体であり、競合他社が容易に再現できるものではない。同社はこのコア技術を、人材育成と技術継承、新材料開発、量産フィードバックの3つの取り組みにより、継続的に強化。
  • 波長変換技術:波長変換とは、光の波長を変える技術。同社の深紫外レーザは、光学単結晶製造・加工技術と結晶利用に関する知識・技術により、世界トップレベルの出力と長寿命を実現。波長変換技術の本質は「結晶育成 × 光学設計 × 実装 × 長期信頼性評価」が一体となった総合技術であり、理論や設計図のみでは再現できない。同社はこのコア技術を、人材育成と技術継承、新波長と新用途展開、単結晶育成技術との相互強化により、継続的に進化。
中期経営計画

 2029年2月期の数値目標は、売上高13,000百万円(2026年2月期実績10,040百万円)、営業利益率14%(同5.4%)、とした。

リスク
  • 顧客動向によるリスク:同社の顧客層は、半導体、医療機器、量子、データセンターなど世界各地のメーカーや研究機関に拡がっている。さまざまな産業セクターへの営業活動を行い、これら顧客の個別の経営状態の変動による影響を極小化する努力をしている。しかしながら大幅な為替変動、各国の関税政策、地政学的要因などにより、それらの産業全体が業績に悪影響を被る場合がある。同社が提供する製品需要は、常に次世代製品の先行開発投資に追随する性格のものであり、顧客での次世代投資、製品転換が遅れることで同社の財政状態及び業績に悪影響を及ぼす可能性がある。
  • 特定の取引先への依存リスク:同社の2026年2月期の販売先は、300社超あるが、そのうち、特定の6取引先に対する売上が、66%となっている。このため、これらの取引先において事業方針・外注政策に関する変化や業績悪化等が発生し同社との取引額が減少した場合に、同社の財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性がある。
  • 海外事業展開に関するリスク:材料・部品の調達及び同社製品の輸出等において海外との商取引を行っている。当連結会計年度における売上高のうち、90%超が海外売上高によるものであり、国別では中国向けの売上が最も大きく、次いで米国が主要な販売先となっている。主要取引先の所在国において、予測し得ない税制や法規制など変更、政治・経済情勢の不安定化、テロ・紛争などの勃発、あるいは自然災害などによるリスクが顕在化した場合、同社の事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性がある。特に、米中における関税政策、輸出管理規制により、中国からの材料の調達、中国への製品出荷、米国への製品出荷に影響を及ぼす可能性がある。同時に、米国から製品購入が難しくなる中国顧客や、中国から製品購入が難しくなる米国顧客から同社に対する引き合いも増加傾向にあります。また、ウクライナ紛争やイスラエルを含む中東地域における紛争の長期化等により、地政学的リスクが高まった場合には、国際物流の停滞、取引先の事業活動への影響等を通じて、同社の事業環境に不確実性が生じる可能性がある。
  • 資材調達によるリスク:同社は、さまざまな原材料や光学部品等を購入して使用しているが、その中には特殊な原材料や部品も含まれている。重要なものは複数ベンダーによる購買や在庫積み増し等の対策を講じて安定製造、安定供給に努めているが、一部代替が利かないものも存在する。特に、ヘルスケア事業でシンチレータ単結晶の製造に使用する酸化ルテチウムの産出国は中国、オーストラリア等であり、同社は中国から調達している。従って、中国の国家政策等により、その調達に問題が発生した場合には、生産計画に支障が生じ、同社の財政状態及び業績に悪影響が及ぶ可能性がある。また、半導体事業の主要製品であるレーザの一部部材については同社が求める品質の部材を製造できる企業は国内外でもわずかであるため、当該部材の確保ができなくなった場合には機会損失が発生する可能性がある。また、品質水準を満たす部材を確保できない場合には、歩留率の悪化を招く恐れがあり、これに伴う原材料費の上昇を販売価格へ転嫁できない場合は、同社の業績に影響を及ぼす可能性がある。
  • 原材料価格の変動によるリスク:同社が製造で使用する原材料の中で、ヘルスケア事業にてシンチレータ単結晶の製造に使用する酸化ルテチウムは、レアアースである。レアアースの価格は変動が大きく、価格の変動を販売価格に転嫁できない場合には、同社の財政状態及び業績に悪影響が及ぶ可能性がある。
  • 為替の変動に関するリスク:同社は、一部の海外との取引において日本円以外の通貨を用いて行っている。当該通貨の急激な為替変動があった場合には、同社の事業に影響を及ぼす可能性がある。
所感

 同社の事業別の売上高構成比は、半導体事業50%、ヘルスケア事業20%、新領域事業30%。半導体・ヘルスケアの既存分野がキャッシュ創出を担い安定的な収益基盤を形成、創出したキャッシュを、成長分野向け設備投資と、新規分野向け研究開発投資に振り分け、成長の加速を目指す。同社の今後の取り組みが注目される。

  • 挑戦度☆☆
  • 戦略度☆☆☆
  • 期待度☆☆☆

事業計画及び成長可能性に関する事項

以上

M&A・アライアンス組成の三澤公認会計士事務所

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