シーユーシーが事業計画及び成長可能性に関する事項(2023年6月)を発表

概要

 ㈱シーユーシー(東証GRT9158)は、2023年6月21日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。

事業内容

 医療機関支援(支援先医療機関に対し、運営支援から売上成長支援まで、様々なソリューションをワンストップで提供)、居宅訪問看護サービスの提供、在宅ホスピス運営。

強み
  • 経営支援人材を派遣することで医療機関の規模拡大及び効率的な運営を実現。
  • 高いリテンション率を誇る医療機関運営支援サービスと、顧客の規模拡大に寄与する医療機関売上成長支援サービスの両輪によって安定的な高成長を実現。
  • 垂直的なプラットフォーム(入院治療、在宅医療、終末期ケア)を構築し患者、医療従事者、社会の全てに大きな価値を提供。病院から在宅まで垂直的に医療機関をカバーする独自のプラットフォームにより、支援先医療機関、訪問看護ステーション及び在宅ホスピスの密な連携が可能。
中期経営計画

 2024年3月期の数値目標は、売上収益318億円(2023年月期実績352億円)、営業利益34億円(同36億円)、とした。

リスク
  • 訪問看護セグメントに属する事業においては看護師、介護士・セラピストの採用・育成が事業の根幹となる。医療・介護業界での慢性的な人材不足等により採用が予定どおり進まない場合や、既存社員の社外流出等が多く発生した場合には、同社グループの事業又は経営成績に影響を及ぼす可能性がある。
  • 同社グループ、特に訪問看護セグメントに属する事業では、健康保険法、介護保険法、老人福祉法等の法規制に基づく許認可や指定を受けサービスを提供している。法令等の改定、又は許認可や指定を受ける要件を何らかの理由で満たせなかった場合には、同社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性がある。
  • 同業もしくは異業種の他社に対するM&A(子会社化や事業譲受等)や提携等を実施することにより、同社グループの事業を補完もしくは強化すること、又は新規事業の展開が可能。M&A等の実施後に同社グループが事前に認識し得なかった問題が明らかになった場合や、取得した企業等や事業の経営が計画どおりに進まない場合、又は期待していたシナジー効果を生まずに戦略目的が達成できない場合には、同社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性がある。
  • 同社の筆頭株主であるエムスリー㈱は、その持分比率が過半数であり、同社の親会社に該当する。エムスリーは、株主総会の特別決議を要する事項を単独で可決することはできないものの拒否権を有するとともに、株主総会の普通決議を必要とする事項に関する決定権及び拒否権を有することになり、上場後も同社に重要な影響を及ぼしうることになる。また、何らかの事情により、新規上場日よりも同社株式の流動性が低下する場合には、売買が停滞する可能性があり、同社株式の需給関係に悪影響を及ぼす可能性がある。
  • 在宅ホスピス事業では、その事業拡大のために新規施設を計画的に開設していくことが必要になる。他社との競合により好立地を確保できない場合、各種規制により新規施設が開設できない場合、その他例えば土地から埋蔵物が発見される場合や、工事期間中の台風や大雪といった不可抗力な事由等、予測困難な事由が発生する場合には、開設計画の実現性が不確実となる。そのため、以上の不確定要素をはじめ、建設人材や建材の不足等何らかの理由で開設時期遅延や事業計画進捗の大幅な乖離が生じた場合には、利益機会を逸失し同社グループの事業、経営成績又は財務状況に影響を及ぼす可能性がある。
所感

 同社2024年3月期業績は、2023年3月期実績に含まれる新型コロナウイルス感染症ワクチン接種支援サービスの売上収益8,134百万円の剥落等から減収見通し。積極的な人材採用、国内主要都市を中心に拠点を拡大するエリアドミナンス戦略、医療機関へ提供する包括的なサービスと訪問看護セグメントとのグループシナジー等により、同社の更なる成長が期待される。

事業計画及び成長可能性に関する事項

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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