フレクトが事業計画及び成長可能性に関する事項(2023年5月)を発表

概要

 ㈱フレクト(東証GRT4414)は、2023年5月11日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。

事業内容

 クラウドインテグレーション:DX支援のプロフェッショナルサービス。クラウド先端テクノロジーで新しい顧客体験をカタチにする「攻めのDX」を支援。既存事業や新規事業のデジタル変革をサービス企画からデザイン、マルチクラウド開発、運用までをワンストップで提供。

 Cariot:クルマと企業をつなぐドライバー働き方改革クラウド。法人車両のリアルタイム位置情報活用と車両管理業務のDXにより、現場の業務効率化と安心・安全を提供するクラウドサービス。ドライバーを中心に管理者やスタッフ、顧客などクルマに関わる全ての人の働き方改革を支援。

強み
  • IoT/MobilityやAIサービス、顧客と繋がるオンラインビデオ・コミュニティやECサービス、API連携やID認証の基盤構築等、企業の既存事業や新規事業のデジタル変革を支援。顧客基盤は、積極的にDXを推進する大手企業が中心となっており、大手企業の売上比率は94%。
  • 国内AIサービスのDX事例が評価され、2019年Salesforceグローバルでのイノベーションアワードを日本の企業として初めて受賞。また、Salesforce、MuleSoftの国内最上位パートナーの認定を受けている。
  • 攻めのDX実現のための「クリエイティビティ(デザイン力)」と「マルチクラウド・エンジニアリング(開発力)」のケイパビリティ(組織の能力)を有し、価値を創出する顧客接点(フロントエンド)の開発。
  • プロジェクト期間は平均で約3ヶ月であり、初期構築で終わらずに繰り返しのデリバリ・サイクルを回してDXサービスの成長を支援。
  • 1つのデジタルサービス構築に留まらない、複数のデジタルサービスを開発しそれらを束ねてビジネスモデルの変革を支援。
  • デジタルサービスを継続的に発展させながら、かつ複数のデジタルサービス開発を同時並行で推進。
  • 「大手企業向けの攻めのDX」を主たる事業領域として、顧客接点の変革からビジネスモデルの変革までをトータルで支援。
中期経営計画

 2026年月期の数値目標は、売上高100億円以上(2023年3月期実績53億円)、とした。

リスク
  • 技術革新への対応が遅れることでの当社の競争優位性が失われるリスク。
  • 従業員の採用及び教育が計画通りに進まないリスク、及び人材流出が進むリスク。
  • 競合の技術力向上や類似サービスの出現による競争激化リスク。
  • ㈱セールスフォース・ジャパンのアプリケーション提供の廃止・停止となるリスク、及び同社アプリケーションの競争優位性が失われるリスク。
  • 新規事業であるCariotサービスが想定通りに展開が進まないリスク。
所感

 同社の2023年3月期のクラウドエンジニア等従業員数は前期比74名増加の192名となり期初計画の172名を大幅に超過達成、2024年3月期は61名増加の253名を計画。同社業績拡大の鍵は、エンジニア数の確保及びエンジニアの技術力の向上にあるが、キャリア採用の9割がクラウド未経験者という現状がある。また、同社は、2023年3月期に、プロジェクト品質低下に起因した一過性のコスト増や開発リソースの追加を要するプロジェクト発生等により、業績を下方修正。同社は、教育イネーブルメントの専門チームを中心とした従業員の教育推進及び仕組みの改善活動に注力しており、エンジニアの技術力の底上げを図ることで、今後の更なる飛躍が期待される。

事業計画及び成長可能性に関する説明資料

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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