概要
大日本塗料㈱(東証PRM4611)は、2025年2月6日、塗料、接着剤、顔料、合成樹脂、油脂、その他各種化成品、殺虫剤、工業用殺菌剤、除草剤、農薬、医薬品、医薬部外品、動物用医薬品、動物用医薬部外品、工業薬品、化粧品、家庭用雑貨および飼料添加物等の製造販売を手掛ける神東塗料㈱(東証STD4615、2024年3月期純資産14,207百万円、総資産33,042百万円、売上高18,954百万円、営業利益▲479百万円)を子会社化することを目的とする一連の取引の一環として、神東塗料の普通株式を公開買付けにより取得することを決定したと発表した。
狙い
- 販売機会増大:建築塗料の分野や粉体塗料の分野における商品に関して大日本塗料及び神東塗料が相互に補完しあえる関係にあることから、商品ラインナップの多様化が実現するとともに、原料の共同購買による優位性も実現し、顧客ニーズを充足できる塗料を競争力のある価格で安定的に提供する。
- コスト削減:大日本塗料及び神東塗料の塗料事業が提携することで、品質管理面のノウハウやシステムの共有により、コスト低減を図る。
- 生産性向上:大日本塗料及び神東塗料を合算したグループの生産量を確保できるため、両社の設備の統合も視野に入れた新規投資の意思決定を行いやすくなり、塗料の生産性を高める。
所感
大日本塗料は、創立100年を迎える2029年度に連結売上高1,000億円、連結営業利益100億円を目指すとする「ビジョン2029」を含む大日本塗料中期経営計画を策定し、塗料、照明機器及び蛍光色材等の製造・販売を主な内容とし、さらに各事業に関連する物流及びその他のサービス等の事業活動を展開。本中期経営計画では、塗料事業基盤の拡大のために、内部成長に加えて、外部のリソースを獲得・活用することを基本方針として打ち出している。M&A等のアライアンス施策含め、大日本塗料の今後の取り組みが注目される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆
- 期待度☆☆
神東塗料株式会社(証券コード 4615)に対する公開買付けの開始に関するお知らせ
以上