概要
㈱コンコルディア・フィナンシャルグループ(東証PRM7186)は、2024年11月14日、個人向け住宅ローンや賃貸用不動産ローン、不動産担保ローン等の不動産担保融資専門の金融事業を展開する三井住友トラスト・ローン&ファイナンス㈱(2024年3月期純資産80,820百万円、総資産464,674百万円、売上高18,702百万円、営業利益10,333百万円)の株式の85%を三井住友トラストグループ㈱(東証PRM8309)子会社の三井住友信託銀行㈱より取得し子会社化すると発表した。
狙い
- 既存ビジネスの近接領域拡大による社会構造変容への対応力強化:銀行が必ずしも十分に対応できていない顧客/アセットクラスのファイナンス事業と、独自の審査ノウハウの取り込み。社会構造の変容に伴う金融ニーズ多様化への対応力強化を通じた、地域社会課題解決への貢献、不動産担保金融領域における成長機会の獲得を図る。
- ホームマーケットにおける営業シナジーの発揮:神奈川・東京において十分に対応できていない新たな顧客層の獲得。相互紹介および地銀ネットワーク・不動産業者チャネル活用による顧客/案件紹介シナジーの創出を図る。
- 資本の有効活用によるROEの向上:資本の有効活用により、健全性を維持しつつ収益性向上を図る。
所感
コンコルディア・フィナンシャルグループは、㈱横浜銀行、㈱東日本銀行および㈱神奈川銀行を擁する地域金融グループであり、長期的にめざす姿として「地域に根ざし、ともに歩む存在として選ばれるソリューション・カンパニー」を掲げている。本件M&Aは、不動産担保金融領域における成長機会獲得に資する取り組みであり、コンコルディア・フィナンシャルグループの今後の成長が期待される。
- 挑戦度☆☆☆
- 戦略度☆☆☆
- 期待度☆☆
三井住友信託銀行㈱からの三井住友トラスト・ローン&ファイナンス㈱の株式取得(子会社化)について
以上