概要
㈱富士ピー・エス(東証STD1848)は、2025年6月12日、土木建築工事の請負 他を手掛ける大豊建設㈱(東証STD1822、2025年3月期純資産73,065百万円、総資産149,842百万円、売上高143,394百万円、営業利益5,533百万円)との業務提携を発表した。
狙い
- プレキャスト化の推進:生産性向上や働き方改革に有用なプレキャスト化(工期短縮や安全性の向上等の付加価値を含む)を推進するため、コンクリート構造物を主たる事業とする特定のゼネコンとの提携が重要。定常的な開発活動を活発化させるため、業務提携による協力体制の構築を目指す。
- メンテナンス工事におけるトータル対応の実現:既設コンクリート橋梁の耐震補強やメンテナンス工事では、基礎から上部工までのトータルなエンジニアリング力が求められる。そのため、両社で関連ノウハウを補完し、ワンストップで提供する体制の構築を目指す。また、同体制を、新設橋梁の建設工事においても有効に活用する。
所感
富士ピー・エスは、日本国内の建設市場における工事発注規模が大型化するなか、防災・減災・メンテ事業等の多様化も進み、担い手確保が深刻化する状況において、個社のリソースや得意分野を活かした企業活動に加えて他社との協業による補完が重要と認識している。本件、業務提携は、富士ピー・エスの提案力及び実行力の強化に資するものであり、富士ピー・エスの今後の取り組みが注目される。
- 挑戦度☆
- 戦略度☆☆
- 期待度☆☆
以上