概要
㈱コメ兵ホールディングス(東証STD2780)は、2024年9月30日、ブランド品の買取・卸販売、業者専用オークション事業、ブランド品催事事業等を手掛ける㈱Rs-JAPAN(2024年2月期純資産770百万円、総資産3,058百万円、売上高13,476百万円、営業利益▲44百万円)の株式を取得し子会社化すると発表した。
狙い
Rs-JAPANは、主に法人向けに中古ブランド品の仕入・販売を行うブランドリユース企業。国内有数の法人オークション「Rs-Auction」を運営しており、国内を中心としたブランドリユース企業とのネットワークが強み。また、事業展開を支えるブランドリユース業界における経験豊富な人材が数多く在籍しており、事業拡大のポテンシャルを有している。コメ兵ホールディングスは、Rs-JAPANを買収することで、両社がそれぞれ有するブランドリユース業界における経営資源を一体化し、最大限に生かすことで、仕入の柔軟性向上、在庫の効率化、法人オークションの拡大など、仕入から販売までのバリューチェーン強化を目指す。
所感
コメ兵ホールディングスは、主力事業であるブランド・ファッション事業において、ブランドリユース業界でのシェアNo.1を維持し、総流通量の拡大を図ることで業界内での優位性を高め、中長期的な収益力強化を目指している。2024年5月には、将来的な「ブランドリユース売上高世界No.1」を見据えたマイルストーンである中期経営計画「Beyond the 80th year milestone」を策定、計画の最終年度にあたる2028年3月期の売上高2,500億円、営業利益150億円を掲げている。本件M&Aは、コメ兵ホールディングスの競争力強化に資する戦略的M&Aであり、コメ兵ホールディングスの更なる飛躍が期待される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆☆
- 期待度☆☆☆
以上