概要
メタウォーター㈱(東証PRM9551)は、2026年2月5日、上水道施設浄水設備、下水道施設水処理設備、産業用水及び廃水施設水処理設備等の製造販売並びにメンテナンス保守・運転管理を手掛ける水道機工㈱(東証STD6403、2025年3月期純資産10,178百万円、総資産26,055百万円、売上高25,966百万円、営業利益1,479百万円)を非公開化することを目的とする一連の取引の一環として、水道機工の普通株式を公開買付けにより取得することを決定したと発表した。
狙い
- ウォーターPPP(Public-Private Partnership)の進展を見据えた事業運営ノウハウの強化:メタウォーターは、ウォーターPPP案件での代表企業としての実績、特別目的会社(SPC)の運営ノウハウを多数有しており、ウォーターPPP案件を共同で応札する中で、メタウォーターが保有している事業運営ノウハウを共有化する。
- 上水道分野の機械設備(特に急速ろ過方式による関連浄水設備)に強みを有する水道機工と、電機設備全般の技術を有するメタウォーターとの機電融合によるシナジーの創出:水道機工の急速ろ過方式を採用する既設機場において、メタウォーターの電機設備やクラウド型プラットフォームと連携することで、顧客に対する提案内容(他社との差別化、コスト競争力等)の強化を図る。
- 両社グループが保有する技術・システムのシナジーによる国内外への事業展開:水道機工が保有する上水技術とメタウォーターが保有する電機技術の連携やメタウォーターの海外事業(海外子会社)と水道機工とのコラボレーション(例えば、水道機工の技術等の輸出、メタウォーターの海外子会社の技術等の輸入)を目指す。
- 両社が保有するリソースを活用した新規事業の創出や開発力の強化、管理・間接部門の効率化:水道機工の上水事業の維持管理機場とメタウォーターの上下水事業の維持管理機場との連携による広域的な維持管理の提案(例えば、メタウォーターが保有するオペレーションサポートセンターとの連携による無人化・省人化)や水道機工が保有するろ過技術等とメタウォーターが保有する制御技術等を組み合わせた新たなシステム・サービスの開発により、新規事業の創出や開発力の強化、管理・間接部門の効率化を図る。
所感
メタウォーターは、「中期経営計画2027」において、2027年度の経営目標として受注高2,000億円以上、売上高2,000億円、営業利益130億円を掲げ、「環境エンジニアリング事業」「システムソリューション事業」「運営事業」「海外事業」の4つの区分で事業を展開。本件M&Aは、今後増加が見込まれる上下水道施設の更新需要やウォーターPPPの進展を見据え、上水分野に強みを持つ水道機工を取り込むことで、メタウォーターの提案力や事業運営力を一段と高める取り組みといえる。維持管理を起点とした広域提案や、機械・電機の融合による最適なライフサイクルコストの追求を通じて、メタウォーターの競争力強化と今後の更なる成長が期待される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆☆
- 期待度☆☆
水道機工株式会社(証券コード:6403)株式に対する公開買付けの開始並びに同社及び東レ株式会社との資本業務提携に関するお知らせ
以上