ヴィスが中期経営計画を発表

概要

 ㈱ヴィス(東証STD5071)は、2023年5月12日、2026年3月期を最終年度とする3か年の中期経営計画を発表した。

 2026年3月期の数値目標は、売上高16,169百万円(2023年3月期実績13,219百万円)、営業利益1,597百万円(同1,279百万円)、当期純利益1,076百万円(同856百万円)、とした。

施策
  • 付加価値の向上(ブランディング事業):ワークプレイスデザインのみならず、VI(ビジュアル・アイデンティティ)構想、CI(コーポレート・アイデンティティ)デザインを含めた企業ブランディングを支援し、高付加価値で最適なソリューションを提供することにより、プロジェクト単価および受注率の向上を目指し、生産性を高める。
  • 顧客層の拡充(ブランディング事業):変化し続けるはたらき方への対応力と柔軟性をもち、常に新しいはたらき方を提供することで、成長を続ける企業との信頼を築き、成長とともに案件の大型化を目指す。また、人的資本への投資が注目されているなか、エンゲージメントの向上や新しいはたらき方を必要とする大手企業にも顧客層を拡大する。
  • マーケティングの強化(ブランディング事業):SFA(セールスフォースオートメーション)やMA(マーケティングオートメーション)の導入により、セールスとマーケティングのデジタル化を実現。潜在顧客へのアプローチ強化やインバウンドでの案件獲得のため継続的に施策を実施し、売上拡大につなげる。
  • フレキシブルオフィス「The Place」による価値創出(プレイスソリューション事業):2023年5月、渋谷に首都圏エリア初となる「The Place Shibuya」をオープン。大阪、名古屋の拠点に続きヴィスの認知拡大に寄与し、多様なはたらき方と価値が創出される場を提供する。
  • バリューアップの強化(プレイスソリューション事業):大手デベロッパーが新しく建設するオフィスビルの共用スペースやマンション共用部のコワーキングスペースを設計・デザイン、多様なはたらき方に対応できる場づくりを通し、新たな付加価値を提供し続ける。
  • はたらく環境の可視化ツール「WORK DESIGN PLATFORM」(データソリューション事業):2023年4月、「WORK DESIGN PLATFORM」を提供開始。分析・シミュレーション・サーベイにより、データを用いたワークプレイスの構築が可能に。ブランディング事業とのシナジーにより、収益性向上に寄与する。
所感

 同社2023年3月期業績は、売上高、営業利益共に過去最高を更新。受注高も過去最高を更新した他、大規模案件(1億円以上)の受注高・受注件数も共に過去最高を更新した。同社は、オフィスをデザインするという従来の発想から、はたらくをデザインするという「ワークデザイン」というコンセプトを打ち出し、業績が拡大。今後は、新卒採用に加え、専門性の高いプロフェッショナル人材の獲得による人員増加が鍵となろう。

中期経営計画説明資料

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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