セルシスが2023年12月期〜2025年12月期中期経営計画を発表

概要

 ㈱セルシス(東証STD3663)は、2023年5月11日、2025年12月期を最終年度とする3か年の中期経営計画(2023年12月期〜2025年12月期)を発表した。

 2025年12月期の数値目標は、売上高102億円(2022年12月期実績75億円)、営業利益29億円(同14億円)、営業利益率28%(同19.4%)、とした。

施策
  • コンテンツ制作ソリューション事業:CLIP STUDIO PAINT(ペイントツールでグラフィックソフトウェア分野で売上シェアNo.1)のグローバル展開強化、サブスクリプションモデルの契約者増加、アライアンス・パートナーとのグローバルアライアンスを推進、創作活動のきっかけ作りやモチベーションアップ施策を実施、メジャーバージョンアップ施策による利用者増および収益改善、CLIP STUDIO PAINTの機能強化、CLIP STUDIOコミュニティサービス拡充および運営力向上、コンテンツの「流通」ソリューションとの連携強化、AIを活用した創作支援機能などへの継続した開発投資、3D表現技術の活用強化。
  • コンテンツ流通ソリューション事業:toBに向けた営業活動の加速、コンテンツおよびプレイヤーの種類・機能拡充、マーケティング・ プロモーション戦略の拡大、販売代理店モデルの構築、ソリューションの海外展開、資本パートナーの獲得、DC3基盤ソリューション(デジタルコンテンツ流通基盤ソリューション)の更なる品質向上・機能開発、「モノ」ならではのコンテンツ体験を追求するためのプレイヤーの研究開発、コンテンツ管理サービス「マイルーム」における3D表現の拡充。
所感

 同社は、UI/UX事業を加賀FEI㈱に譲渡、経営資源をCLIP STUDIO PAINT、CLIP STUDIO周辺サービス、DC3ソリューション、電子書籍ソリューションに集中させる。また、同社連結子会社でDC3ソリューションを手掛ける㈱&DC3は、同社及び㈱アクセルを割当先とする第三者割当増資を実施、調達資金をDC3ソリューションの開発投資及び運転資金に充てる。同社の構造改革は完了。本中期経営計画で攻めに転ずることで、同社の飛躍が期待される。

2023年12月期〜2025年12月期中期経営計画

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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