概要
㈱エノモト(東証PRM6928)は、2023年11月27日、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について発表した。
現状評価
- ROE6.4%(2023年3月期)
- PER0.53倍(2023年3月期)
同社は、中期経営計画1stステップにおいて、2022年3月期に当初の2024年3月期の営業利益目標であった20億円を達成したことから、2022年5月に目標を上方修正した。しかし、市場が調整局面に入ったことから2023年3月期は営業減益となり2024年3月期も中期経営計画未達を予想している。現時点において、同社のPBRは0.5倍前後にあり、企業価値の向上は急務であると認識している。ROEの向上を意識した経営は必須であることから、1stステップの目標として掲げたROE 9%を早期に達成すべく、次期中期経営計画の策定を進める。
方針・取り組み
- 利益率改善・利益成長・経営資源の選択と集中:成長性の高い分野への効率的な資源投下、付加価値の取込み、メッキ工程の強化および内製化による、付加価値の社内取込み。
- 資産効率向上(ROIC 向上)・収益性の向上策:ROICを意識した各工場単位の KPIを設定および細かな目標管理。
- 株主資本の適正化・配当政策:DOE2.5%を下限とした増配トレンド継続による株主還元の強化。
以上
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