概要
日本エコシステム㈱(東証STD9249)は、2024年10月17日、合板および木材類の加工販売を手掛けるベニクス㈱(2023年11月期純資産1,313百万円、総資産1,854百万円、売上高1,638百万円、営業利益219百万円)の株式を取得し子会社化すると発表した。
狙い
ベニクスは、防炎用合板・各種合板の加工製造を行い、関東・東海・関西エリアを中心に全国の専門商社、施工会社等に販売する合板の専門メーカー。愛知県と三重県に自社工場を有しており、オリジナル製品である防炎物品(ベニボード)は、政令で定める基準以上の防炎性能を有し、防炎合板・パネル市場において、大規模展示会、教育機関など幅広い場面で利用された実績を有する競争力のある製品。日本エコシステムは、ベニクスを買収することで、ベニクスの強みである防炎用合板と日本エコシステムの環境事業にて研究開発を進めている新素材との組み合わせによる新たな製品開発を進める。また、ベニクスの事業成長に合わせた営業体制を維持・構築するため、優れた営業人材の確保、営業ノウハウの仕組化への投資、海外向け販売網の構築等を進める。
所感
日本エコシステムは、成長に向けたM&A戦略投資を積極的に実行していく方針を打ち出しており、自社にM&A専門スタッフを置くとともに、ソーシング(候補先の発掘)・エグゼキューション(M&A実行手続)・PMI(統合工程)を自社内で実行可能な社内M&Aチームの組成を行っている。本件M&Aは、日本エコシステムのソリューション強化に資する戦略的M&Aであり、日本エコシステムの更なる成長が期待される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆☆
- 期待度☆☆☆
以上