前田工繊が中期経営計画「グローバルビジョン∞ -PART Ⅱ-」を発表

概要

 前田工繊㈱(東証PRM7821)は、2023年8月10日、2027年6月期を最終年度とする4か年の中期経営計画「グローバルビジョン∞ -PART Ⅱ-」を発表した。

 2027年6月期の数値目標は、売上高700億円(2023年6月期実績502億円)、営業利益120億円(同84億円)、ROE12%以上(同12.4%)、とした。

施策
  • 既存事業の強化・新規事業進出:成長分野への設備投資4年間で150億円。設備投資による生産性向上(自動化、省力化)。多能工化による生産効率化。グループ全社を対象とした製造部改善発表会。BBS生産合理化プロジェクト。国土強靭化関連分野、GX(グリーントランスフォーメーション)関連分野での研究開発。
  • M&A活用による事業領域拡大:4か年間で200億円のM&A投資枠を設定、M&Aの実現で成長を加速。
  • グローバルネットワーク拡充:BBSジャパンはF1®、NASCAR®への独占供給を活用した海外マーケティングの強化。BBS MS(ドイツ)はアフターマーケット向け営業力強化、従来の英国、ドイツ以外の海外自動車メーカーでのOEM供給先拡大、新工場稼働による業容拡大およびクイックデリバリー。前田工繊は土木・建築資材の輸出品目&地域拡大。前田工繊ベトナムは製造拠点の増強、生産品目の多品種化、ASEAN諸国への営業強化(海外代理店網の拡大(業務提携))。
所感

 同社は、前中期経営計画(グローバルビジョン∞PARTⅠ)において、2023年6月期計画目標数値を超過達成、本中期経営計画はそれに続く第二弾として、ソーシャルインフラ事業及びインダストリーインフラ事業の更なる進化を図る。M&Aは、営業キャッシュフロー400億円の半分に当たる200億円を投入する予定。「モノづくり」の会社、特別な技術・製品がある会社への投資を原則とし、既存事業同業(土木・建築資材、鳥獣害対策、園芸用ハウス、ブランド力を有する自動車部品)、既存事業周辺(土木工事(法面、橋梁メンテナンス)、土木建築関連・農業関連資材、繊維関連製品)、新規事業(ニッチトップ企業、官公庁関係向け事業、ヘルスケア、スポーツ、ペット用品)、及び海外を重点領域とする。「人」と「技術」を混ぜ、イノベーションを起こすことで、同社の更なる飛躍が期待される。

中期経営計画の策定に関するお知らせ

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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