丸運が資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について発表(2023年11月)

概要

 ㈱丸運(東証STD9067)は、2023年11月8日、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について発表した。

現状評価
  • ROE1.32%(2023年3月期)
  • 株主資本コスト5%
  • エクイティ・スプレッド▲3.68%
  • PBR0.27倍(2023年3月期)

 同社のROEは、過去、3%を中心に概ね±2%の幅で推移していたが、基幹システム導入費用やインフレ等に伴うコストアップを主因に下落傾向にある。一方、同社の株主資本コストは5%程度であることから資本収益性は大幅な改善が必要な状況にある。低い資本収益性の結果、同社のPBRは、過去5年間において概ね0.3~0.4倍の間で推移している。

方針・取り組み
  • 収益力の向上。第4次中期経営計画で掲げた以下の施策に着実に取り組むことにより収益力の向上を図る。顧客別コスト構造の把握に基づいた適正運賃・料金の提案・収受。素材関連メーカーとの関係を一層密にし、同社の強みである重量物運搬などのタイムリーな物流提案を活用することにより、輸送・保管案件を獲得。次期成長分野拡大のため、リサイクル分野と機工分野のM&Aや資本参加を能動的に実行。第3次中期経営計画で導入した基幹システムと連携するサブシステムの導入により、在庫管理・作業効率を高度化。
  • 株主還元の強化。剰余金の配当については、これまで安定配当の継続を基本方針としていたが、今後は、株主への利益還元を強化する観点から配当方針を変更し、2024年3月期以降については連結配当性向50%以上を目途として配当を実施する。また、安定的な配当の継続にも配慮し、単年度8円/株の配当を下限とする。

資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応及び配当予想の修正について

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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