概要
三菱化工機㈱(東証PRM6331)は、2025年5月15日、2028年3月期を最終年度とする3か年の中期経営計画2025年度~2027年度「進化と変革へ」2.0を発表した。
2028年3月期の数値目標は、売上高900億円(2025年3月期実績592億円)、営業利益84億円(同56億円)、ROE12%以上(同13.4%)、とした。
施策
- 報告セグメントの見直し:新たに報告セグメントとして「GX事業」を設けるとともに成長事業に位置付け、戦略的事業領域のさらなる推進・拡大に向けて、定量的にモニタリング可能な体制への移行を図る。
- GX事業の概要:持続可能な循環型社会推進事業(メタネーション、CO2回収、CO2液化装置、カーボンリサイクル、バイオガス利活用)と水素を核としたクリーンエネルギー事業(水素利活用、ブルー水素、グリーン水素、水素ステーション、水素吸蔵合金、アンモニア分解)をQuick-Win分野として注力。社会課題解決に資する戦略的事業領域にかかわる事業の中核事業化を図り売上髙230億円を目指す。
- GX事業の目標と戦略:GX事業推進室の新設と事業化の加速、地産地消型脱炭素モデル、水素利活用案件創出、マーケットコミュニケーションの強化によりカーボンニュートラル実現に向けた三菱化工機の役割明確化とステータス確立を図る。カーボンニュートラル実現に向けたソリューションビジネス展開、同社技術・製品によるバリューチェーン構築、パートナーシップによる補強・拡大により地産地消型の脱炭素モデル展開による地域経済への貢献を目指す。
- 基盤事業の戦略:地域・製品・販売手法など多角的な視点で戦略を再構築し、事業部横断による新分野への製品展開、海外展開を推進。低収益事業の見直し・再構築により、早期の収益改善を図り、各事業の競争優位性を確保し、収益性のさらなる向上を実現する。
- 営業戦略:営業統括本部を中心に、事業部間の連携を加速させるとともに、海外拠点のネットワーク化による販売網拡大を図り、中期経営計画の数値目標を達成する。
M&Aニーズ
- GX事業:水素サプライチェーン関連技術、水素キャリア関連技術、カーボンリサイクル技術、藻類・バイオ燃料関連技術。
- エンジニアリング事業:省エネ・省力化関連技術、脱炭素に資する化学プロセス、ケミカルリサイクル技術、業容拡大に資するメーカー・技術(生産設備含む)、モジュール・スキッド化技術、PPP/PFI案件のパートナー。
- 単体機械事業:次世代燃料船・推進システム技術、各種環境規制に対応する船舶機器、食品・医薬品領域の分離技術・周辺機器。
- DX技術:ドローン、AI制御、モニタリング、設計支援。
所感
三菱化工機は三菱化工機グループ2050経営ビジョン「持続可能な発展に挑戦し、快適な社会を実現」の実現に向けた「飛躍の3年間」とし、社会課題の解決と成長の具現化を図る。また、同社の魅力を十分に発信するとともに、株主還元の強化と資本効率の向上に取り組む。三菱化工機は、事業拡大につながるパートナーを具体的なターゲットとして掲げ、M&A・アライアンス先の探索を行い国内外の強化を目指す姿勢を鮮明にしている。同社の今後の取り組みが注目される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆☆
- 期待度☆☆☆
以上