概要
㈱ニーズウェル(東証PRM3992)は、2024年8月20日、2026年9月期を最終年度とする3か年の連結中期経営計画(2024年9月期-2026年9月期)を発表した。
2026年9月期の数値目標は、売上高130億円(2023年9月期実績87億円)、経常利益17億円(同11億円)、ROE21.0%(同23.2%)、とした。
施策
- 物流ビジネス:物流機器メーカーとの協業による「SmartWMS」、「WMS-Picking」の受注拡大、SmartWMS×AIによる機能拡張(物流の2024年問題に対応)、ドラッグストア物流倉庫へ横展開。
- ITアウトソーシングビジネス:業務提携による長期体制構築と受注拡大、企業のDX技術者不足に応え、DX化・業務効率化・高付加価値化・長期体制、インフラ環境・システムによる受注拡大
- AIビジネス:「WorkAI」方式による業務効率化を支援するAIシステムの創出、「Prophetterシリーズ」の受注拡大、「ChatDocument」の受注拡大、「Dgent」の受注拡大、生成AIソリューション(FSGen・QualiBot・PRGen)の提供開始、産学共同による生成AIソリューションの拡充。
- マイグレーション開発ビジネス:ニアショア拠点の活用、高評価実績の横展開による受注拡大、金融系案件の受注拡大、「ソフトウェアテスト」活用による第三者検証と品質向上。
- ソリューションビジネス:ソリューション製品の拡充と販売拡大による収益拡大、オンライン営業ソリューションのWebセミナーによる販売促進、クラウド提供によるサブスク売上拡大、ストック売上比率向上、他ソリューションとの連携による機能拡張、開発コスト削減・期間短縮、販売代理店活用による販売促進。
M&Aニーズ
- 既存事業とのシナジーを期待できる周辺領域。
- 物流システム関連技術、自治体関連技術(GIS)、AI、IoTの要素技術、Webソリューション関連技術。
所感
同社は、「Try & Innovation」を経営指針として掲げ、生命保険会社、大手ホテル、通信キャリアなど、エンドユーザーとの直接取引が売上構成比の65%超となる取引力を強みとして、業務系システム開発や、DX並びに生成AI、RPAなどのソリューションサービスを提供している。2020年の新株予約権発行による資金調達以後、製品開発や技術者教育、M&A、資本業務提携に積極的に投資し企業価値向上を図っており、今後も先行投資に取り組む。同社の今後のM&Aを含むアライアンス戦略による成長が注目される。
- 挑戦度☆☆☆
- 戦略度☆☆
- 期待度☆☆☆
以上