概要
東京産業㈱(東証PRM8070)は、2024年6月18日、中期経営計画「T-ScaleUp2027」の数値目標の下方修正を発表した。
2027年3月期の修正後の数値目標は、売上高730億円(修正前1,000億円)、営業利益25億円(同48億円)、ROE8%(同10%)、とした。
背景
同社は 2024年4月15日付け「過年度の有価証券報告書等の訂正報告書の提出、並びに決算短信の訂正に関するお知らせ」の通り過年度決算等を訂正(長期未収入金の回収可能性の評価に関する会計処理について検討した結果、長期未収入金に対して貸倒引当金を計上することとした。また、特定の太陽光発電所の建設請負工事案件に係る工事原価総額及び工事進捗度を合理的に見積もることができないと判断し原価回収基準を適用するとともに、工事原価発生額の集計を修正した結果、売上高及び売上原価等を訂正)したことに加え、中期経営計画初年度である2024年3月期の業績は、当初の想定を大幅に下回る結果となった。過年度決算等を訂正した件については、不適正開示となった発生原因、損失が発生した経緯を踏まえ、再発防止に向けた改善措置を策定し、2024年6月13日付けで「改善報告書」を株式会社東京証券取引所に提出した。改善措置においては、今後取り組むべきでない案件を明確化したことに加え、案件を事前にスクリーニングする組織の新設等、ビジネスに取り組む際のリスク評価と対応を強化することとしている。リスク管理の強化が重要な経営課題であるとの認識の下、改善措置を着実に実行、定着させていくに際しては、再生可能エネルギービジネスをはじめ事業への影響は避けられないと判断し、計画値の見直しを行うこととした。
以上