コンフィデンス・インターワークスが事業計画及び成長可能性に関する事項(2024年6月)を発表

概要

 ㈱コンフィデンス・インターワークス(東証GRT7374)は、2024年6月21日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。

事業内容

 HRソリューション事業(人材派遣・受託・人材紹介)、メディア&ソリューション事業。

  • 人材派遣・フリーランス:自社に登録している労働者の中から、顧客企業が求めるスキルを持つ人材を必要期間に応じて派遣。
  • 人材紹介:求職者と企業との仲介を行い、人材を求めている企業に適切な求職者を紹介。
  • 求人広告:企業の求人情報をWebメディア等に掲載し、就業希望者への情報提供による企業とのマッチング機会を提供。
  • 受託:顧客企業から各種業務の仕事を一括/部分的に請け負い、業務指示や労働者管理を実施の上、業務代行を実施。
強み
  • 創業時から業界特化型の人材サービスを展開。主に手掛けてきた派遣・受託事業に人材紹介・求人広告・採用支援などの事業が加わり、網羅的にクライアントニーズに応えることができる運営体制を構築。
  • 業界を狭く絞り込み、顧客企業へクロスセルで深く入り込むことで、業界特化型のバーティカル人材サービスを創出し続ける基本戦略。ゲーム・エンタメ業界で培った事業基盤を起点に、再現性をもって他業界へも広くサービスを展開。
  • ゲーム・エンタメ業界に特化した人材派遣・フリーランスマッチング・受託事業を行う。特化業界における主要企業との網羅的な取引で人材ニーズをいち早く開拓し、独自のメソッドでスピーディな人材獲得・マッチングを実現。
  • 業界に精通した専任コンサルタントが、両面型で求人・求職者のマッチングを行う。ミドル・ハイクラス層をターゲットに、幅広い業界の大企業から中小企業、ベンチャー企業の人材ニーズに対応し、精度の高いマッチングを実現。
  • 求人広告は15年以上の歴史を持つ製造業特化型サイト「工場ワークス」の運営を通して、蓄積データ・ノウハウに基づき、最適な求人情報を提案。採用支援はRPO領域における30年以上の実績と専門スキルを活かし、クライアント企業の採用課題解決をサポート。
  • 注力業界の選定とその業界に適した組織設計。業界知識の深化による他社との差別化。
  • 業界を細分化し、ターゲット市場を明確化。早期に市場シェアを獲得、リーダー戦略へ移行。
  • 緻密なプロセス管理を背景とした事業推進力。高い生産性による効率的な組織運営。
  • 特化した業界の取引先企業の網羅性。人材紹介事業における取引先業界の幅の広さ。
  • 人材サービスにおける全領域を網羅。人事領域のプロフェッショナルの存在。
  • メディア運営におけるコンテンツ制作実績。集客ノウハウの蓄積や豊富な研修プログラム。
中期経営計画

 2025年3月期の数値目標は、売上高9,000百万円(2024年3月期実績7,448百万円)、営業利益1,400百万円(同1,195百万円)、とした。

リスク
  • 人材不足及び求職者の減少により、顧客企業からのニーズに対応できない可能性。
  • データベース提供企業の方針転換により、他社データベースを利用できなくなる可能性。
  • 顧客企業が属する業界の景気動向により、顧客企業の採用意欲が低下する可能性。
  • 労働関連法令への抵触による認可の取消等。
  • M&Aによるのれん等の減損リスク。
所感

 同社は、コンフィデンス単独時からの順調な成長に加え、インターワークスとの合併により売上高の成長ペースが加速。全事業で対象となる領域を選定の上、その領域に特化したカテゴリーNo.1の集合体を積み上げる戦略を採っており、セグメントに特化し、顧客・サービスを網羅、適切なコストコントロールを実施し、各事業で安定的な利益体質への改善・実行を行う。また、既存事業のオーガニックな成長とともに、優秀な経営者・チーム、技術、時間を買うM&Aを積極的に活用。M&Aの対象は、派遣事業を営む会社×同社の同業領域もしくは周辺/関連領域を扱う会社、紹介事業を営む会社×専門領域・職種、ニッチ領域等に特化した会社、受託事業を営む会社×既存事業の成長を加速させるコア技術を保有する会社(ゲーム開発、Web制作、マーケティング)、を想定。同社の経営戦略は明快かつロジカルであり、M&Aによる非連続な成長が加わることで、同社の今後の更なる飛躍が期待される。

  • 挑戦度☆☆
  • 戦略度☆☆☆
  • 期待度☆☆☆

事業計画及び成長可能性に関する事項

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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