概要
東京海上ホールディングス㈱(東証PRM8766)は、2024年11月19日、コンサルティング事業、都市空間事業、エネルギー事業を手掛けるID&E ホールディングス㈱(東証PRM9161、2024年6月期資本合計94,097百万円、資産合計206,386百万円、売上収益158,983百万円、営業利益14,124百万円)を完全子会社化することを目的とする一連の取引の一環として、ID&E ホールディングスの普通株式及び新株予約権を公開買付けにより取得することを決定したと発表した。
狙い
- 顧客基盤・チャネルネットワークの活用:東京海上ホールディングスは、国内外で有する顧客基盤及びネットワークを通じて、顧客のニーズに合致する保険商品やサービスの提供が可能な体制を整えている。東京海上ホールディングスが有する保険事業の顧客接点を通じて、ID&Eホールディングスが有するサービスやソリューションを国内外の顧客へ展開することが可能になり、ID&Eホールディングスがグループ経営方針の1つとして掲げている「民間市場への本格参入」を目指す。
- 資本政策や財務基盤の活用:東京海上ホールディングスは、内部成長やポートフォリオの見直し、政策株式の売却加速を通じて創出した資本・資金を基に、事業投資や株主還元を行い、ROE 向上を図るという「規律ある資本政策」を実行している。こうした東京海上ホールディングスの資本政策や財務基盤を活用し、ID&Eホールディングスの事業領域についてもリスクを適切にコントロールしながら適切な資本・資金配分を行うことで、ID&Eホールディングスの持続的成長や事業領域の拡大を目指す。
- 人財の活用:人財の面では、東京海上ホールディングスには国内外で4万人以上の従業員が在籍し、保険事業に係る営業、損害サービス、保険数理、商品開発、保険事務等に加えて、資産運用、リスク管理、経営企画、法務・コンプライアンス、広報・IR、経理・財務、IT といった事業の運営に必要な様々なスキルや専門性を有しているため、ID&Eホールディングスにおける必要性に応じた人的な支援を図る。
所感
東京海上ホールディングスは、2024~2026年度を対象とした中期経営計画である「東京海上グループ中期経営計画2026~次の一歩の力になる。~」において、グローバルなリスク分散及びグループ一体経営をグループの基本戦略として引き続き推進しながら、グループの重点戦略として成長の3本柱(①価値提供領域の飛躍的な拡大、②ディストリビューションの多様化・複線化、③生産性の徹底的な向上)及び規律の2本柱(①内部統制/ガバナンスの強化・向上、②事業ポートフォリオ・資本管理の高度化)に取り組んでいる。本件M&Aは、東京海上ホールディングスの価値提供領域の拡大及び事業ポートフォリオの高度化に資する取り組みであり、東京海上ホールディングスの今後の成長が期待される。
- 挑戦度☆☆☆
- 戦略度☆☆☆
- 期待度☆☆
ID&E ホールディングス株式会社株式(証券コード:9161)に対する公開買付けの開始に関するお知らせ
以上