概要
㈱グリーン&エナジーカンパニー(東証GRT1436)は、2024年7月31日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。
事業内容
- 太陽光発電施設の開発・販売:個人資本家や法人需要家向けに、GXグリーンエネルギー発電施設の開発・販売。
- ネットゼロ・エネルギー・ハウスの開発・販売:一般消費者や投資家向けに、GXゼロエネルギーハウスの開発・販売。また、「いえとち本舗」ブランドの店舗展開を、直営店及びフランチャイズにて推進しており、同社グループ独自の事業ノウハウや建築資材の共同購買システム等を加盟店に提供。
- アセット管理:保有する太陽光発電施設からの売電収入、及び、販売したGXグリーンエネルギー発電施設の管理受託(O&M(運用・保守))サービス。
強み
- 太陽光発電施設:土地の目利き力や規格化、ローコストオペレーションを活かし、高い開発生産性を実現。規格化建築により、ムダの排除や工期短縮を進め、コスト削減と省力化が可能。
- ネットゼロ・エネルギー・ハウス:独自の土地仕入れの目利き力を持つとともに、商品やサービスを絞り込み、業界の常識にとらわれない単純な「仕組み」をつくることでローコストオペレーションを実現。他社に比べて低コストで高品質な商品を提供可能。
中期経営計画
2029年4月期の数値目標は、売上高30,000百万円(2024年4月期実績9,676百万円)、営業利益2,000百万円(同512百万円)、とした。
リスク
- 自然災害等:地震や台風等の大規模な自然災害の発生時には、被災した自社保有設備や建築現場の修復に加え、建物の点検や応急措置などの初動活動や支援活動等により、多額の費用が発生する可能性がある。
- 法改正:同社グループの事業分野において新たな法的規制の導入や現行の法的規制の強化等の法改正が行われた場合、同社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性がある。
- 個人情報などの漏洩:何らかの理由で会員やオーナーの個人情報が漏洩してしまった場合、信用失墜、取引停止、損害賠償請求等が発生し、同社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性がある。
M&Aニーズ
- 自社開発物件以外の管理物件(太陽光発電施設)
所感
同社は、太陽光発電施設や脱炭素住宅などのグリーンエネルギー施設の開発及び販売数の最大化と、それによる管理受託事業のストック収入増加を図る。これにより収益性と収益安定性が向上し、さらなる投資を促進するサイクルの創造を目指す。2025年から東京都の戸建て住宅において太陽光パネル設置が義務化されるなど全国的な再生可能エネルギーの市場拡大が予想される。今後、好機をとらえたオーガニック成長と、非オーガニックで迅速なM&Aやアライアンス政策の推進に注目が集まる。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆
- 期待度☆☆
以上