コメ兵ホールディングスがブランドリユースの㈱アールケイエンタープライズの株式取得(子会社化)を発表

概要

 ㈱コメ兵ホールディングス(東証STD2780)は、2024年9月25日、小売事業、買取事業、質事業、卸売事業、修理事業、オークション事業、海外事業を手掛ける㈱アールケイエンタープライズ(2024年3月期純資産2,609百万円、総資産6,116百万円、売上高20,242百万円、営業利益481百万円)の株式を取得し子会社化すると発表した。

狙い

 アールケイエンタープライズは、1954年に横浜で創業しブランドリユース及び質業を営んできたリユース業界内でも歴史と実績のある企業。販売、買取り、質を行う「ロデオドライブ」を神奈川エリア中心に国内8店舗、海外(香港)1店舗を展開していることに加え、国内有数の法人向けオークション「RKオークション」も運営するなど、幅広いチャネルと強固な顧客基盤を保持している。特に、自社で時計修理工房を所有するなど、時計商材に精通し強みを持っている。また、国内外での事業展開を支えるブランドリユース業界における経験豊富な人材が数多く在籍しており、事業拡大のポテンシャルを有している。コメ兵ホールディングスは、アールケイエンタープライズを買収することで、神奈川エリアを中心とした買取・小売の強化、オークション事業の拡大に伴う法人チャネルの強化、相場が不安定な時計商材における相場対応の高度化を図る。

所感

 コメ兵ホールディングスは、「ブランドリユース売上高世界 No.1」を見据えたマイルストーンである中期経営計画「Beyond the 80th year milestone」を策定、成長戦略の1つにM&Aによる事業拡大を打ち出しており、M&Aを積極的に推進している。本件M&Aは、コメ兵ホールディングスの経営基盤強化に資するものであり、コメ兵ホールディングスの今後の取り組みが注目される。

  • 挑戦度☆☆
  • 戦略度☆☆☆
  • 期待度☆☆☆

株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

関連記事

Random

  1. 東陽倉庫が資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について発表(2023年11月)

  2. クラウディアホールディングスが婚礼衣裳販売・レンタルの㈱ブライダルハウス島田の株式取得(子会社化)を発表

  3. ボードルアが事業計画及び成長可能性に関する事項(2023年5月)を発表

  4. ギークスが中期経営計画「G100」を取り下げ(2023年11月)

  5. ファーマライズホールディングスが中期経営計画の下方修正を発表(2023年9月)

  6. ココペリがファイル共有システム開発のキー・ポイント㈱の株式取得(子会社化)を発表

  7. カヤバがばね製造販売の知多鋼業㈱に対する公開買付けの開始を発表

  8. ジャパンインベストメントアドバイザーが中期経営計画(2024年~2026年)を発表

  9. クオールホールディングスが医薬品研究開発販売の第一三共エスファ㈱の株式取得(段階取得による子会社化)を発表

  10. ポートがライフライン取次の㈱ライフアップとの資本業務提携を発表

Random

  1. アイカ工業がタイフェノール樹脂メーカーのKUEN BONG TECHNOLOGY (THAILAND) COMPANYLIMITEDの株式取得(子会社化)を発表

  2. ヨンキュウとマルイチ産商|発想の業務提携M&A

  3. ユカリアとセントケア・ホールディングス|発想の業務提携M&A

  4. 基礎工事企業3社の経営戦略と今後の展望

  5. 積水化学工業が中期経営計画「Drive2.0」を発表

TOP