概要
㈱インターネットインフィニティー(東証GRT6545)は、2024年8月14日、2028年3月期を最終年度とする3か年の中期経営計画(2026年3月期~2028年3月期)を発表した。
2027年3月期の数値目標は、売上高73億円(2024年3月期実績49億円)、営業利益9.8億円(同2.3億円)、ROE22%(同9.8%)、とした。
施策
- レコードブック(介護予防を目的とした運動特化型のデイサービスの運営):物件開発の課題を解決し、既存FC加盟店の増店速度を加速し、継続して店舗数拡大を目指す。直営店を段階的にFC化(FC加盟店に譲渡)し、事業の効率化を図る。
- アクティブライフ(福祉用具貸与・販売サービス、住宅リフォームサービス):M&Aによる強化、住宅改修(リフォーム)案件の増加および単価増を目指す。
- WEBソリューション(ビジネスケアラーに向けたコンテンツ、介護製品・サービスのマーケティングリサーチやプロモーション支援):プロモーション・販促事業からコンサル事業へ転換を図り成長を加速する。蓄積してきた介護事業運営ノウハウ、各種データ、ネットワークを用いて、介護事業者に対してシステム連携およびコンサルティングサービスの提供により、介護事業者の生産性を向上し、介護人材不足、労働力不足の課題解決を目指す。
- 在宅サービス(訪問、通所、居宅、施設介護事業を運営):既存サービスの利用者数増加による、売上・利益拡大を目指す。また、M&A等の活用により、既存提供サービスのエリア拡大および周辺事業の取り込みを図る。
- 新規取組(レコードブッククロス):レコードブック利用者へ福祉用具貸与・販売サービスを提供することで、店舗の非滞在時間にも、転倒骨折予防による介護予防を推進。運動指導と生活支援両輪での健康寿命延伸により、介護費・医療費増大の課題解決を目指す。
- 新規取組(レコードブックDXソリューション):レコードブック事業の運動プログラムや蓄積したデータを活用したDXソリューションを継続的に開発し、高齢者の健康寿命の延伸と、介護現場での業務生産性の向上を同時に追求する。
M&Aニーズ
- アクティブライフ事業(福祉用具貸与・住宅リフォーム)
- 在宅サービス事業(訪問介護、居宅介護、通所介護、施設介護)
所感
同社は、「創意革新と挑戦による、超高齢社会における課題解決」をミッションとし、ヘルスケアソリューション事業および在宅サービス事業を行っている。ヘルスケアソリューション事業においては、デイサービス「レコードブック」の運営を行うレコードブック事業、ケアマネジャーの業務支援を目的とした介護支援サイトの運営や仕事と介護の両立支援等を行うWebソリューション事業、介護用具の販売等を行うアクティブライフ事業を行っている。また、在宅サービス事業においては、在宅高齢者に各種介護保険サービスを提供している。同社は、2025年問題や2040年問題などを背景とした日本の社会保障費の増大、医療介護人材の不足、労働力の不足の3つの課題に対するソリューション提供を目指す。テクノロジーの活用により成長を加速させるとともに、介護用具販売事業や在宅サービス事業においてM&Aによる成長を目指す同社の今後の取り組みが注目される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆☆
- 期待度☆☆
以上