オープンハウスグループとケイアイスター不動産の戦略的M&Aから読み解くセクタートレンド(2024年)

㈱オープンハウスグループ(東証PRM3288)のM&A

プレサンスコーポレーションの子会社化(2020年)
概要

投資用マンション事業を手掛ける㈱プレサンスコーポレーションを株式公開買付けを通じて子会社化。

狙い

首都圏における投資用マンション事業の拡大と、プレサンスコーポレーションの販売力を活用することによるシナジー効果を追求​。

三栄建築設計の子会社化(2023年)
概要

三大都市圏において分譲住宅事業を手掛ける㈱三栄建築設計を株式公開買付けにより子会社化。

狙い

戸建住宅事業の拡大と、両社のノウハウを融合させることで、さらなる成長を目指す。

ケイアイスター不動産㈱(東証PRM3465)のM&A

株式会社エルハウジングの子会社化(2023年)
概要

京都府および滋賀県を中心に戸建住宅の分譲事業を主に展開するトップビルダー企業の㈱エルハウジングを子会社化。

狙い

両社が持つ仕組みやノウハウ等の経営資源の融合を通じて、両社の更なる企業価値の飛躍の実現に繋げる。

両社の類似点と相違点

類似点

両社共に戸建住宅事業に強みを持ち、M&Aを通じて事業領域の拡大と成長を目指すと共に、シナジー効果を重視し、買収先のノウハウや販売力を活用している。

相違点

オープンハウスグループは、投資用マンション事業にも積極的に参入しており、広範な不動産事業ポートフォリオを持っている。一方、ケイアイスター不動産は、主に戸建住宅事業に注力しており、地域密着型の事業展開を特徴としている。

所感

オープンハウスグループは、M&Aを通じて多角的な事業展開と急成長を遂げており、都市部の好立地を活かした投資用マンション事業にも注力。一方、ケイアイスター不動産は地域密着型の事業展開で安定した成長を図っている。両社共に、M&Aを成長戦略の重要な手段と位置付けており、それぞれの強みを活かして市場での競争力を高めている。

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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