バリュエンスホールディングスが事業計画及び成長可能性に関する事項(2024年11月)を発表

概要

 バリュエンスホールディングス㈱(東証GRT9270)は、2024年11月22日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。

事業内容

 ブランド品、骨董・美術品等リユース事業。

強み
  • 独自のO2O(Online to Offline)モデル:WEBマーケティングの内製化。SNS・アプリの活用。カスタマーサポートセンターによる店頭送客。全国の買取拠点網。
  • オークションプラットフォーム:自社で買取した商品を安定的に事業者向けオークションで販売。全世界への販売が可能なオンラインプラットフォームを構築。
  • 買取スタッフの接遇と本部サポート体制:従来のイメージを払拭する店舗デザイン。買取スタッフの接遇力。業界最大級のデータベースとリアルタイム本部サポート体制による高精度プライシング。
中期経営計画

 2025年8月期の数値目標は、売上高84,000百万円(2024年8月期実績81,468百万円)、営業利益600百万円(同▲426百万円)、とした。

リスク
  • リユース品の仕入について:仕入は収益確保における基盤となっているが、新品と異なり、顧客の売却希望数(持込数)に依存するため、仕入量の調節が難しい環境にある。外部環境の変化等によって、安定的なリユース品の確保が困難となった場合、同社の業績に影響を及ぼす可能性がある。
  • 仕入担当者(買取スタッフ)について:リユース品仕入においては、商品の真贋チェックを行い、適正な買取価格の提示ができる買取スタッフの存在が欠かせない。買取スタッフの人員確保が計画どおり進まない場合、仕入活動及び出店計画が制約を受け、同社の業績に影響を及ぼす可能性がある。
  • コピー商品・盗品の買取リスクについて:二次流通にて一般消費者から商品を仕入れるという特性上、常にコピー商品・盗品の買取リスクを含んでいる。買い取ったコピー商品・盗品の返品・廃棄に伴う損失や当該トラブルの発生に起因する信頼低下により、同社の業績に影響を及ぼす可能性がある。
  • 外部環境の変化に伴う売上変動について:同社の主な取扱商品であるブランド品等には、流行変化や、為替相場、地金相場及び時計相場の変動により価値下落がもたらされるもの、販売動向が大きく左右されるものが存在している。そのため、為替・株式市況等の乱高下、景況感の急激な変化等により、計画どおりに仕入・販売ができない場合、同社の業績に影響を及ぼす可能性がある。
  • 特定人物への依存について:同社の創業者であり代表取締役である嵜本晋輔は、同社の経営方針及び経営戦略・事業戦略の決定をはじめ、その事業化及び事業推進に至るまで重要な役割を担っている。何らかの理由により同氏に不測の事態が生じた場合、同社の業績に影響を及ぼす可能性がある。
所感

 同社は、国内においては自社ビジネスモデルの模倣が増加、コモディティ化が進んでいる状況にあると分析、更なる優位性獲得のため、国内で培ったノウハウを活かした海外展開を進めるとともにtoBモデルの強みを活かし小売にも注力、ビジネスモデルの強化・転換を進めている。同社の今後の取り組みが注目される。

  • 挑戦度☆☆
  • 戦略度☆☆
  • 期待度☆☆

事業計画及び成長可能性に関する事項

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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